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6月定例会閉会

本日、名古屋市会6月定例会が閉会しました。

今回の議会では、名古屋城天守閣木造化に向けた木材の契約が話題となりましたが、バリアフリーも避難設備も何も設置しない、文化庁などが指摘している石垣調査なども終わっていない、ただ木造化された天守閣が見たいがために、しかも期限を区切って作りたいがために、今回の製材契約も急いでやりたいんだというあまりにも自分勝手な進め方だと言わざるを得ません。

河村市長が言うには、名古屋城を木造にすれば人がたくさんやってくるということ。あくまで観光客を呼び込もうということであって、そこに名古屋市民の姿はありません。市民の誇りになると言いますが、今のコンクリート天守を作った際に誇りに感じていた方々がたくさんいらっしゃる事実に目を向けていない発言です。

これまで各地の木造天守に登ったこともあります。つくりはそれぞれあったりしますが、展示が少なく残念に感じたことも多々あります。木造だから魅力があるのではなく、その城がどんな歴史を持っているのか、どんな役割を果たしてきたのか、そういったことがわかることで魅力を感じるのではないでしょうか。

だから私は今の木造復元に反対していますし、今のコンクリート天守でも展示の工夫などもっと魅力を引き上げる必要性を感じています。

今議会では、契約が共産党を除く会派の賛成で可決されてしまいましたが、これからも追及していきます。

 

今日の本会議では、大阪府北部地震を受けてブロック塀撤去費助成のための追加補正予算が提出され、すぐに委員会で審議、即日可決されました。(これまでは年間60件の助成を予定した予算でしたが、問い合わせ件数の増加に合わせて、プラス240件・合計300件の助成を予定するものです)

学校のブロック塀

先日の大阪北部を震源地とした地震で、ブロック塀の倒壊によって9歳の女の子が命を失いました。報道によると学校長も危険性がないか調べてほしいと教育委員会に提言していたそうですが、教育委員会は安全と判断していたとのこと。しかし結果としては建築基準法の基準を満たしていなかったために、今回の悲しい事件となってしまいました。

名古屋市は今回の事件を受けて、市内に34箇所ある通学路に面した学校のブロック塀を検査した結果、4校で基準を満たしていないブロック塀が見つかりました。うち鳴子台中学校のブロック塀はすぐに撤去されました。他のブロック塀についても、児童の安全を確保しながら改修等の措置を取ることになります。

うち一か所は南区の宝小学校です。(下の写真の通り)

今回は通学路に面しているブロック塀の緊急点検でしたが、通学路に面していないブロック塀も98校あるため、今後速やかに点検を行うこととなります。

学校施設のブロック塀以外にも公的施設でブロック塀が設置されているところもあるでしょう。それらすべてを早急に点検し、改修・取り換えなど行う方向で市も検討を進めています。

それ以外にも、住宅や民間施設などにもブロック塀が設置されているケースもありますが、これらの安全対策についても今後検討していかなければなりません(撤去費用の助成については市の制度としてありますが、その周知も含めて手を打つ必要があるかと思います)。

近いうちに来ると言われている南海トラフ巨大地震。少しでも被害を少なくするために、できることに取り組んでいきたいと思います。

避難訓練

今日は夕方から地元学区で行われた避難訓練に参加。

 

18時45分に地震発生、町内の避難集合場所に集まってから、集団で避難場所の大生小学校に移動。

避難者名簿に記入して、津波避難ビルである校舎の屋上にのぼり、市の職員から、実際の災害時に必要になる行動や備蓄しておいた方が良いものなどの説明を受けました。

 

災害はいつ来るかわかりません。日頃からの訓練がとても大切だと思います。

職員のお話によると、南区のみなさんは意識が高いそうです。しっかりと意識しつつ、いざという時に助け合うことができる様にしていく必要を感じています。

ちなみに今日は海の日。

名古屋港ではみなと祭りが行われており、校舎屋上からは花火も見られました♪

山崎川橋りょう下部工工事

南区内を流れている山崎川。

今、下流域の方から順次堤防の耐震補強工事が行われています。

その工事の行われているところの少し上流のところ、JR線と交差しているところでは、河川の水の流量を増やすために必要な工事が行われています。

その関係で、JR線の橋りょう下部工について、補強工事等を行う必要があり、流量の少ない時期にそのための工事が行われていました。

 

しかし、工事を進めていく上で、支障物が見つかり、支障物の撤去等の必要が出たため、工事期間が延長され、費用も増額。

その議案が、今行われている6月定例会で提案されました。

 

私が所属する土木交通委員会が所管なので、そこで審議しましたが、私からは工事を始める前に状況がわからなかったのかなど、確認をしました。

結論としては、ボーリング調査だけではわからず、鋼矢板で周囲を仕切って水を抜かなければならなかったなど、河川特有の事情もあったことから、今回の再延長ということになったのですが、地元への交通や騒音等の影響もあることから、しっかり説明を行うように求めました。

また、下流域から進められている堤防の耐震補強も、近い時期に現在工事が行われている区域に達する予定ですので、同じ局の中で行っていることなので、無駄なことにならないようにするためにも、局内で調整して工事を行うように求めました。