「子育て」カテゴリーアーカイブ

小学校給食調理業務民間委託の拡大!?

10月14日(金)、教育子ども委員会が開かれ、小学校給食の調理業務民間委託の今後の方向性についての所管事務調査が行われました。

今回当局からは、2017年4月から、5校程度で給食調理業務の民間委託を拡大、2018年度以降も順次拡大という方針が示されました。

2016年4月から、西山(名東)、大清水(緑)、荒子(中川)の3校において実施されている給食調理業務民間委託ですが、すべての学校で異物混入が起こっており、また調理ミスを起こした事業者もあります。

8月に行った、給食調理業務民間委託の現状についての所管事務調査(教育子ども委員会)でも、当局が「直営に比べ事故の頻度が高い」と認める発言をしている中、さらに民間委託を広げようとしていることそのものが大きな問題です。

そもそも、なぜ給食調理業務を民間委託しようとしているか。

名古屋市の「定員管理の方針について」を基に、定員削減、現業職(給食調理員などの技能労働者)の退職者不補充という方針のもと、給食調理員の補充ができないためというのが、今回の説明です。

公務員は減らせという声も聞きます。しかし必要な公務員は雇用する、これは誰が考えても当たり前ではないでしょうか?それをしてこなかったツケを子どもたちに払わせる。このようなことが許されていいのでしょうか?

 

そもそも、保護者のみなさんに、市の退職者不補充という方針を知らせないで、いきなり人がいないから民間にします、という説明をするというのはあまりにも無責任ではないかということを当局に対して意見もしましたが、当局は「ご理解いただきたい」と答えるのみ。

市民のみなさんとの共同で、給食調理業務の民営化をストップさせていかなければと強く感じています。

決算審査始まりました

2015年度決算の審査が始まりました。

私は今日は教育子ども委員会(子ども青少年局関係)で、保育所問題、発達支援センター、児童相談所のことを取り上げて質問、資料請求を行いました。

発達支援センター・療育センターの問題では、療育グループの利用の増加や発達支援事業所の急増など、療育に対する保護者の意識の高まりが現れるような数値となっており、市としての責任も大事なことを指摘しました。

保育所問題は、公立保育所の民間移管を進めていく上でモデル実施されていたエリア支援保育所の役割と課題、隠れ待機児童問題について質問、資料を請求したので、それを基に総括質疑に臨みます。

児童相談所は、増える相談対応件数と一時保護数の状況について資料を請求し、やはりそれを基に総括質疑に臨みます。

 

同じく教育子ども委員のさはしあこ議員は、今日は学童保育所の最低基準が作られたことによる課題への対応(子ども1人あたり1.65㎡の確保)について質問。他都市の先進事例(横浜)を学んで、土地確保に苦しむ育成会へフォローできるような体制づくり進めていくべきだと意見を述べました。

 

明日は教育委員会関係、こちらも私は4テーマ程取り上げる予定でいます。(さきし議員も3テーマ取り上げる予定)

11月定例会閉会

先ほど、名古屋市会11月定例会が閉会しました。

本会議において、市民から出された請願のうち、「子供たちが健やかに育つために病児・病後児デイケア事業の拡充と一時保育事業の拡充を求める」請願について、所管である教育子ども委員会では不採択すべきと議決されたため、採択を求めて討論に立ちました。

討論の途中、他党議員からは「民間でなんでいかんのだ」といった論点のずれたヤジも飛んできましたが、私たちは民間だからダメと言っているのではなく、民間も一時保育事業はやっているが実態として待機児童対策となっている中、公立保育所としての機能を十分に発揮していくべきという観点での討論を行いました。

2分という限られた時間での討論でしたので、聞いたお話を全て盛り込むということもできませんでしたが、「1時間リダイヤルしっぱなし、その間子どもがぐずってしまうことも」「たまにしかやっていないし定員も少ないからもうあきらめている。本当は利用したいんだけど」「ほんの数時間預かってもらえるだけでも、生活に必要なものを買いに行ったりすることができるようになる」「リフレッシュ保育で子どもを預けられたお母さんの顔色が生き生きとしたものに変わるのがよくわかる」「民間でもやっているけれど、公立で手厚くやってほしい」など、保護者の方や保育園で努めている方からお話をたくさんお聞きしました。

結果は、日本共産党以外の全ての会派が「不採択に賛成」と起立し、請願の採択はかないませんでした。

子育て応援といいながら、公立では保育事業を拡充させようとしない、その一方で巨大な(5,000台収容可能)市営立体駐車場建設に193億円も使おうとしている、こうしたお金の使い方に賛成する他会派の議員の感覚を見ると、誰を向いた市政を行おうとしているのかと疑問を感じてしまいます。

討論原稿は以下の通りです。

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ただいま議題となっております「子供たちが健やかに育つために病児・病後児デイケア事業の拡充と一時保育事業の拡充を求める」請願のうち「公立保育所のリフレッシュ預かり保育事業の拡充」について、採択を求めて討論します。

リフレッシュ預かり保育事業は2012年5月より、「育児疲れを解消し、新たな気持ちで育児に取り組めるように」と始められました。保育所に子どもを預けている保護者には、育児相談も含め支援があります。しかし、子どもが預けられない保護者は、子どもと離れて過ごすことも相談することもなかなかできず、育児ノイローゼ、児童虐待につながってしまうこともあり、虐待防止の観点からも非常に大切な制度となっています。

現在、この事業を行っている公立保育所は1日10か所程度、1か所につき2名の定員なので、予約がすぐに埋まります。保護者からは「数時間でも預けられると心が楽になる。しかし預けられないとイライラしてやさしくなれないし家族とも喧嘩してしまう。そんな自分に後悔する。もっと利用できる日を増やしてほしい」などの声があがっています。

民間保育所も一時保育事業を行ってはいますが、事実上、待機児童対策となっており、リフレッシュには使えないのが現状です。当局も、「在宅での子育て家庭への支援拡充は必要」との認識を示しました。だったら、保育士も増やして、育児に悩む保護者の願いに寄り添う公立保育所のリフレッシュ預かり保育事業を充実させるべきです。

以上のことから、本議会がこの請願を採択することを呼びかけて、討論を終わります。

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療育センターをめぐって

今日は「地域療育センタへの早期建設を実現させる会」の皆さんと市当局との懇談の場に同席をしました。

「療育」という言葉、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、障害を持つ子どもが早いうちから専門的な支援を受けることで、社会的な自立ができるようにという目的で行われる医療と保育のことです。

発達障害など、以前に比べて認知度は上がってきたもののまだまだ理解されているとまではまだまだ言えない状況。そんな中で療育センターというものがあることは、子どもだけではなく親にとってもとても大事なものとなっています。

名古屋市は保育所の待機児童はゼロとなっています(と言っても保留児など諸々の課題があります)が、療育センターに入園したくても入園できない児童は今年の3月末時点で(市の把握数として)18人。これは療育センターの定員の約5%にも上る人数です。今後、すべての療育センター入園希望児童を受け入れるために、まずできることとして、定員の1.1倍の受け入れを行うということをしているということでしたが、職員加配などはなし。ただでさえ少ない職員数。給食時には保育士自身がお昼を食べる余裕もなく子どもの食事援助をしている状況もある中で、このようなことでは職員が倒れてしまうのではないかと心配だという声が保護者の方からも出されました。

また、現在、社会福祉法人も療育センターを運営しているところがありますが、こうしたところに出されている運営補給金が今年度より制度が変わり、これまでは子どもの出席率に応じて出されていたものが今年度は82%、来年度は85%、再来年度は88%の出席があると見做した補助となりました。

重度の障害を持っている場合や病弱の場合、どうしても欠席することが多くなってしまいます。そういった子どもたちを受け入れていくと補給金が足りなくなってしまうこと、その足りない分は法人でどうにかしてほしいと言われるのは納得できない、市だけでは運営できないからと法人でもやってほしいということから運営しているのに、子どもを選ぶようなことにつながってしまうのではないか、と施設職員、そして保護者から訴えがありました。

市としても、療育が必要だと認識しているという回答がありましたが、それはやはり利用している人の声が市に届くことで、その切実さが伝わっての回答でもあったように感じます。名古屋市の大切な障害を持った子どもが、親が安心して社会に出られる、そのことをしっかり考えていかなければと強く感じています。

教科書展示会

6月11日から7月5日まで、鶴舞中央図書館、名古屋市教育センター、西図書館、中川図書館、天白図書館、南図書館の6か所で教科書展示会が開催されています。

今年は中学校教科書の採択の年。ということで、市民のみなさんから意見を出してもらおうと、展示、意見募集が行われています。

子どもが使う教科書、どのようなものが使われるかは非常に大事なもの、ということは、誰もが持つ思いですが、特定の政治思想を押し付けるような動きもあるのが今の状況です。

ぜひみなさん、ご自身の目で、教科書の読み比べをしていただき、ご意見を出していただきたいとお願いします。

ナゴヤ子ども応援会議

24日(日)、名古屋市で初めての総合教育会議「ナゴヤ子ども応援会議」の開催があるということで、名古屋市科学館サイエンスホールに行ってきました。この会議は原則公開ということで、教職員の方をはじめたくさんの方が傍聴に来られていました。

議長には河村たかし市長、そして会議の構成メンバーは教育委員という構成のものです。

時折、市長の発言の中でうんうんと思うところもありましたが(「子どもが行う「3分間スピーチ」で、下手にテーマ決めるよりも自由に意見を言わせた方が良いと思う。原発とか集団的自衛権とか、賛成でも反対でも。違う意見の中にはこういうものもあるということのフォローも必要だが、それがなければ自分の意見も持てない」といった中身)、全体的には会議というよりもプレゼンといった感じのものでした。。。

写真に添付した大綱に対しては、教育委員のメンバーから市長に対して異議も出されていましたが(一つ目の「教育」から「Education」へ、というものに対して、「教」の字の由来はムチから来ているわけではないという説もあり、これについては削除してほしい、というもの)、気になるんだったら保留にしてくれればいい、その意見は少数意見だし、わしゃマニフェストでも言ってきたんだから変えるつもりはない、と発言。最終的には教育委員側も子どもたちが自ら学ぶことが大事だという思いは同じとして、この大綱に賛成し、市長が署名をするという感じのものでした。

署名後、参加者からの感想、意見も出されていましたが、名古屋市を含めた愛知県の高校進学率が全国で最低であることなど、市長はじめとして教育委員の方々が知らなかった様で、あわててメモを取ったり、市長からも「そんな状況だったらしっかり変えていかなあかん」という発言もあり、子ども応援と言いながら、実態を見ていてないことも浮き彫りとなるものだったと感じました。

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選挙戦5日目

選挙戦5日目、今日は18か所で訴えをしてきました。

宣伝カーが止まった瞬間に、玄関から出てこられた女性は「頑張ってください、応援しています!」と言って、その後もずっとご主人と一緒に演説を聞いてくださり、終わった後には「老人を大切にする市政にしてください。それと、戦争する国づくりは絶対させないでください。孫を戦争に行かせたくなんてありません」と切実な思いを寄せていただきました。

今、本当に安倍政権の集団的自衛権が、戦争への道を進んでいると感じている方が多く、日本共産党へ、暴走ストップの願いがたくさん寄せられています。その切実な願いをしっかりと受け止め、本当の意味でみなさんの声が届く政治に変えていくために、全力で頑張ります。

 

それと今日は、たっくさんの子どもたちと握手をしたり、「がんばってくださーい」と声をかけられたり^^

子どもたちが笑顔で過ごせる社会のためにも、頑張っていかなければ!と強く思った一日でもありました。

 

明日は午後7時から、菊住小学校特活室にて、高橋ゆうすけ個人演説会を行います。

ご都合のつく方は是非お誘いあわせの上、菊住小学校特活室へお越しください。よろしくお願いします。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.62「給食費無料化署名」

こんにちは、高橋ゆうすけです。昼の時間が短くなってきたなぁと感じながら、これから冬の準備をしなくてはと思っている今日この頃です。

さて、今日のテーマは「給食費無料化」について。今名古屋市の小中学校の給食費完全無料化に向けて署名にも取り組んでいるものです。先日、街頭宣伝で署名を訴えていた時に、通り過ぎようとされた方が足を止めて署名に協力してくださいました。「子どもの成長を考える時に、親の所得によって金銭的負担があるない、というのは子ども心にも大きな負担がかかる、実際に他の自治体でも完全無料化したことで子どもたちが明るくなったという声も出ている」ということもお話したところ、「本当にその通り。子どもがみじめな思いをしてはいけない」とお話が盛り上がりました。

今、一つのクラスに複数の給食費が払えない家庭があると言われています。就学援助を受けている家庭も増えてきています。学校給食だけが一日の食事というケースもあります。こうした中で、子どもの成長・発達を保障する観点からも、そして子どもたちに食のことについて教えていく観点からも、この給食費の無料化、名古屋でも実施させたい、その思いを持って運動に取り組んで行きます。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.53「保育士の立場からの要求」

こんにちは、高橋ゆうすけです。セミも泣き出し、そろそろ夏本番といった感じですが、まだ蒸し暑さもあり、早くカラッとしてほしいと感じている今日この頃です。

さて、今日のテーマは「保育士の立場からの要求」。

先日訪問したところの一軒でパートの保育士をされている方がいらっしゃいました。その方と今の願いは何かということをお伺いしたところ、本当は正規で働きたいけれど、小さい子どもがいるからどうしてもパートでないと…というお話がありました。

今、保育所不足とともに保育士の不足ということも言われていますが、実際には保育士の資格を持っている方はそれなりにいる、けれど足りないというのは一体なぜなのか、その中の一つに子育てとの関係もあるということでした。

確かに、自分の子どもが小さいときに子どもを預けて働きに行く、そして子どもを迎えに行く時間の事も考える必要があります。保育士の場合も同じで、自分の働いている園所で子どもが預けられるわけではないので、パートでないと働けないということもあるのです。結果、フルタイムで働ける保育士の確保が難しくなっているのではないか、というお話でした。

働くことと子育て、両立させるためには一体どのようにしたらいいのか、個人の問題としてではなく、みんなで考えるような場が作られ、こういった声がもっと取り上げられる市政にしたいですねと、対話が弾んだ訪問となりました。

愛知県教育委員会との懇談

愛知・臨時教員制度の改善を求める会と愛知県教育委員会が行った教員採用制度についておよび臨時教員の社会保険についての懇談に参加してきました。

臨時教員の採用について、どこで働いているかということだけを理由に特別選考の対象としないことや(例:名古屋市で常勤講師を直近で3年経験して、今年愛知県内の公立学校(名古屋市立除く)で働いていれば特別選考、同じように3年働いていても名古屋市立学校で働いていたら一般選考)、非常勤講師の経験は教職経験としてカウントしないということなど、以前から教師としての力量をみるための試験であるならば改善が必要と言われていたもの、10年近くたっても「検討している、しばらく時間が欲しい」という回答。いつまで待たせれば気が済むのでしょうか?

また、クレペリン検査の分析結果は自己情報であるはずだから開示されるべき資料のはずですが、そういった資料は存在していないというとんでもない返答があったということで追及をしたら、まともに答えられない状況も。そもそも性格診断は自己分析のために行うものであって、それが試験の成績に関わるというのは使い方として間違っているし、クレペリン検査は受験予備校などでも対策が練られていたり、世界的には制度が高くないことで有名だったりというものですので、お金を使って続ける必要性があるのかという問題も。

加えて社会保険の問題、他県ではできているのに愛知県では国の基準上できない、他県のことは承知していないという投げやりな回答。

愛知県教育委員会との懇談ではあまり紛糾することも少ないのですが、久しぶりに誠意のない回答に参加者一同紛糾する場面も。

でも、会員の臨時教員や保護者のみなさんも冷静に、自分の採用を、自分の担任の採用をという風ではなく、さまざまな実践を通じて、そういった実践が見てもらえるような採用制度にしてほしいということを伝えていました。

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