「政治」カテゴリーアーカイブ

統一協会と自民党の関係に怒りの声が

地域を回っていると、様々な声が寄せられますが、最近は統一協会と自民党のズブズブの関係に対する怒りの声が本当に多く寄せられます。

統一協会と言えば、霊感商法による詐欺被害と合同結婚式といった感じで、おかしな集団という認識が多くの方にあります(若い方は知らないことも多いですが)。

私がお話した方の中にも、「トイレを貸してほしいと来られた若い女性が来たことがあって、貸してあげたら、高い壺を売られそうになった。今考えたら統一協会だったのかも」という方も。

その方は、運よく被害にあわれなかったそうですが、人をだましてお金儲けをしようとしたり、信仰させようとしたりということは、決して許してはならない行為です。

その統一協会は、日本共産党を攻撃するために「国際勝共連合」という組織を使って、まったくのデマ攻撃(「共産党は何でも反対」「中国の言いなり」など)のを繰り返し、公正な選挙の妨害も行ってきました。

その統一協会の支援を受けて選挙を戦っていた自民党。政策の中身も統一協会の教義に基づいているものが多く、世界では当然となってきているジェンダー平等政策などにも反対するケースが多々あります。

政治をゆがめてきたこの関係、本当に許してはいけないものです。こうしたゆがみを一掃しなければ、政治はさらに信頼できないものとなってしまいます。

信頼される政治にしていくためにも、この問題、徹底究明し、二度と繰り返させないよう取り組んでいかなければと思います。

暑い日が続きますが・・・

連日のように暑い日が続きますが、水分補給、冷房や扇風機などで体温が上がりすぎないように、と気を付けていきましょう。

私が子どもの頃、一日の予想最高気温は32度ぐらいで、33度行くとすごく暑い、34度になろうものならとんでもなく暑い、という感じだった記憶がありますが、今は35度で「今日は少し気温低いね」となるのは本当に異常だと思います。

こうしたことは、二酸化炭素の増加も大きな原因と言われていますが、、、名古屋市の河村市長は、温暖化は間違いということをよく発言しています。江戸時代は寒冷時代で飢餓で苦しんでいたとも。

小氷期という点では一種の寒冷化なんでしょうが、そのことと現在の温暖化とは別の背景があるということを認識していない発言です。

大体、二酸化炭素がなくなれば光合成が出来なくなり、酸素が作られなくなる的な発言までしている河村市長ですが、カーボンニュートラル(二酸化炭素実質排出量ゼロ)の意味を理解していないとしか言いようがありません。

カーボンニュートラルは、二酸化炭素の排出量と光合成などによる吸収量を同量にするというもの。だから二酸化炭素が足りなくなるということはあり得ない話なんですが。。。

二酸化炭素をバンバン出していいというものでは、どう考えてもありませんので、排出を抑えるために、市として何ができるか、本当はそのことをしっかりと考えていかなければならないのに、困った話です。

私は、議員時代、ZEHやZEBなどを進めるためにも、地中熱利用ヒートポンプの活用なども訴えてきました。それだけでなく、市営住宅の高耐熱化などでの省エネ化も含めて、市でできる二酸化炭素排出量削減の施策を実現させていきたいと思っています。

名古屋の教員不足はゼロ?

今、全国で教員不足が大きな問題になっています。
NHKの調査では全国で2,800人が不足との結果(2022年5月1日時点)。その調査では、名古屋市の教員不足数はゼロとなっていました。

現場の教員からは、この名古屋の報告に疑問の声も上がっています。実際にはどうなっているのか、そこについては正直各学校に聞き回らなければわかりませんが、それでもゼロということはありえない、という話も聞いています。

以前、私が議員だった時に、毎月の教員不足数を資料で出してもらっいたのですが、その際にされた説明が現在も生きているようなら、場合によっては不足は相当あるのではと思います。それは、校務主任は担任を持てるため、担任を持っていても不足とは見做していないというもの。

しかし、校務主任の仕事をしながら担任も持って、となるとその仕事量は半端ないもの。負担が大きくなることは容易に想像できます。そんな負担が集中する状態を問題なしと捉えるということ自体が問題ではないでしょうか。

加えて、定数としては集計されない非常勤講師もいますが、そこは配置されていなくともカウントされない。短期間の休職される教員がいた場合にはそこには代替が配置されないこともある。そういうケースがおそらく少なくない学校で起こっているはず。

そしてそのツケは、授業を受ける子どもたちにまわることに。少しだけなら授業がなくなってやったー、という子どももいるかと思いますが、それが続けば子どもたちの心の中には様々な不安や疑心が生まれてくることにもなりかねません。

そうなれば、当たり前ですが、心身の発達そのものに影響が出てくることになります。

そうしないためにも、必要な教員は非常勤ではなく、正規の教員できっちり雇用する。年度当初から臨時教員を充てにするような教員配置ではなく、全て正規教員で充てられるように採用計画を立てるということが重要です。

正規教員の採用で教員を増やして、子どもたちに寄り添った教育ができる環境を!議員時代にも訴えてきたこのことを、引き続き訴えていきたいと思います。

補欠選挙が行われます

今月4日、藤沢忠将名古屋市議(自民党)が亡くなられました。
5日の夕方にその情報が入ってきて、正直驚きました。
2月議会からお休みをされているということは聞いていたので、体調が悪いのなら早く良くなりますように、と思っていましたし、重い病気だったとは思ってもいなかったので。。。

藤沢市議とは、政策面で言えば180度異なっていましたので、議会で藤沢市議が主張されることには同意できないということが数多くありました。また、こちらの主張に異議を唱えるようなケースもありました。

だからと言って、私は藤沢市議のことを嫌っていたとかではありません。私が議員だった時にも、普通に話をすることはありましたし、別々の視点から、でも同じ方向でともに意見を述べるということもありました。

議員として主義主張が異なるということは当たり前のことです。それは議論していけば良いこと。それ以上でもそれ以下でもありません。その議論がまったくできなくなってしまった、そのことは本当に悲しく思います。

藤沢市議が亡くなったことで、南区では議員の欠員が生じました。そのため、9月16日告示・25日投票で市会議員補欠選挙が行われます。

藤沢市議が亡くなられたことは悲しいことですが、政策的主張を訴え、議会へと届けるための議席を争う選挙はまた別物です。

この間、多くの方から、様々な声を聴いてきました。その声を届けるための議席を何としてもとの思いでいます。

普段、SNSでの発信ばかりで、ブログの更新はサボり気味になっていましたが、こちらでもいろいろ発信していきたいと思っています。

南区で市会議員補欠選挙が行われます

4月25日(日)に投票の名古屋市長選挙。

南区選出の市会議員であった横井利明さんが立候補を表明していましたが、昨日7日に議員辞職をしました。

その関係で南区では補欠選挙が行われることになります。

時期はまだ未定ですが、辞職の日から50日以内に選挙を行うこととなっていますので、遅くとも5月23日までには行われることになるかと思います。

この南区の市会議員補欠選挙に、日本共産党の議席を取り戻して、命・くらし・営業が大切にされる市政にするために、みなさんの声を市議会へと届けるために、立候補することを決意しました。

この間、多くの方と、対話を繰り返してきました。

その中で出てくるのは「早くコロナが収束しないかな」というもの。

そして、名古屋市のやっていることは、優先順位がおかしいという声がたくさん寄せられました。

それはそうですよね。今、名古屋城の金シャチを下ろして特別展示を行うとか、リニアを起爆剤にした名古屋駅周辺の開発を進めるとかよりもコロナ対策や、病院・介護施設など頑張っているところを応援してほしいという思いが大きいと思います。

観光も否定するものではありません。駅周辺の開発も必要な部分もあると思います。しかし、今やるべきは、市民の命とくらし、そして営業を守ることであり、大型開発や観光を優先させるようなことではないはずです。

この1年間のコロナ禍のもと、経済的格差が広がっていることも社会問題となっています。

毎日の食べるものにさえ困っている人がいる。そうしたところに手の届く市政を作ることが、行政の責任ではないでしょうか。

そのためにも、南区で行わりる補欠選挙、頑張り抜く決意です。

同一労働同一賃金

ボーナスや退職金なしは不合理と言えない!?

先日、最高裁判所で非正規労働者に関する判決が出されました。

一つは、非正規労働者へのボーナス支給について。

ざっくり言うと、正社員は配置転換などもあり、覚える仕事の内容は多岐にわたるため、その対価としてのボーナス支給がなされているが、非正規労働者はそういったことはないので支給されなくても問題ない、といったようなものです。

あまりにもな判決に唖然としました。

同一労働同一賃金という考え方は、将来の配置転換などを考慮してというものではなく、現在行っている仕事の種類が他の社員と同様のものであれば同一の賃金をとの考え方に基づくものであり、ボーナスも一般に賃金として認識されているものですから、同様に考えていかなければならないというのが極めて当然の考え方ではないでしょうか。

また、非正規労働者がいなければ職場がまわっていかず、会社にとってデメリットがあるという認識がないことにも驚きです。

日本郵政では不合理と判断!

一方、日本郵便の非正規契約社員の待遇については、扶養手当や年末年始の勤務手当などで不合理な格差があるとして、違法判決が出されたことには、当然の結果であったと思います。

非正規だからと、格差を認めるということは、購買意欲の低下や短期的な視点による非正規雇用の増加など、経済活動に大きな制約を設けることにつながるものです。

資本主義だからこそ、経済活動を活性化させるためには、お金を使える人を増やしていくような施策が必要ではないでしょうか。一部の株主や投資家による経済活動ではなく、実体を伴った経済活動が重視される社会こそ、大事な視点だと思います。

議会質問

2月定例会の本会議での代表質問や個人質問の日時が決まりました。時間は下の画像を見ていただければと思います。

2月定例会質問日時

今回の議会で日本共産党は、議員報酬をいったん800万円に戻し、1年以内に市民参加の第三者機関で検討するための条例案を提案しました。

一方、自民・民主・公明は議員報酬1,450万円とする今の特例条例を4年延長するための改正案を提出。

議員の報酬がどれぐらいが妥当かということは正直わかりません。しかし、もともと800万円でという市民に対する約束のもと、条例を全会一致で制定したにも関わらず、議員として出かけることが多く出費も多いために生活が苦しいと言って、市民に職務の内容を説明することもなく、一方的に引き上げを行ったことは、私は今も納得いきません。

もちろん、もらえるものはもらったらと声をかけてくださる方もいらっしゃいます。しかし、そのためにも、市民のみなさんの一定の合意が必要だと思っています。

今回、条例案を提出するに至ったのは、昨年夏に行った市政アンケートで、約8割の方が800万円に戻す、もしくは市民参加の第三者機関で決めるとお答えいただいたからです。

市長からも800万円恒久化条例案が提案される予定ですが、市長の仕事をチェックする議員の報酬は市長が決めるものではありません。もちろん議員が自分で決めるものでもありません。

私たち議員の仕事内容をしっかりと伝えるとともに、住民のみなさんの声を受け止めていくことの大切さ、これからもしっかりと持ち続けていきたいと思います。

就学援助拡充

2019年度予算草案では、就学援助の拡充も盛り込まれました。
私も議会で取り上げた入学準備金は、中学校では昨年度から、小学校では今年度から入学前支給に切り替わりましたが、十分な金額だったとは言えませんでした。

今回提示された金額では、小学校が40,600円→50,600円、
中学校が47,400円→57,500円。

ランドセルも大体4万円ほどしますので、それ以外の学用品も購入できるということで、大きな前進です。

また、学校の先生たちから、就学援助では卒業アルバム代が出ないから保護者の負担が大きい。卒業するのにお金の心配しなければいけないというのはあまりにも寂しすぎるというお話もお聞きしてきましたが、今回の拡充で、卒業アルバム代も新設されることとなりました。

子どもたちが元気よくかつ不安なく学校に通うことができるよう、学習環境の充実に向け、今後も取り組んでいきます。

子どもの医療費無料化が拡大!

来週19日から開催される名古屋市会2月定例会で提案される来年度予算草案が発表されました。
その中には、これまで日本共産党名古屋市議団が提案・要望してきた子どもの医療費を18歳まで無料にする予算も計上されました。

今回は入院医療費の無料ということで、限られはしますが、一度入院するとその負担は大きなものがあります。その医療費が無料になるということで、すでに多くの方から喜びの声もいただいています。

しかし、高校生がお金の心配をして病院に行くことができないというケースもこの間お聞きしたことも。通院医療費無料化実現のために、引き続き頑張っていきます。


来年度予算草案の概要
真ん中あたりに入院医療費無料化の拡大について載っています

名古屋港管理組合議会6月定例会

名古屋港管理組合議会が7日、8日の2日間開催されました。

私は7日の本会議で名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について質問をしました。

以下、質問と答弁を載せておきます。

名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について

 

(1)ポートアイランド南側、南5区南側におけるしゅんせつ土砂処分計画の現状について

【高橋】通告に従い、名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について質問します。

名古屋港内では泊地・航路を確保するために毎年、約30万㎥もの土砂をしゅんせつしています。これは、名古屋港が遠浅の海域であることに加え、庄内川などの河川からの土砂が流入するために、常時しゅんせつを行わなければ、泊地・航路を確保することができないためです。それに加えて、国際競争力強化のために、泊地・航路の増深も行っており、合わせて年間約60万から70万㎥のしゅんせつ土砂が発生しています。

このしゅんせつ土砂は現在、ポートアイランドに運び込まれています。もともとの計画でポートアイランドは、海面高5.3メートル、約3,000万㎥のしゅんせつ土砂を受け入れるというものでした。しかし、その後しゅんせつ土砂の処分できる埋立地がないことなどを理由に、当初の3,000万㎥をこえ、さらに将来海面高18メートルまで、約2,000万㎥のしゅんせつ土砂が仮置きされ、計約5,000万㎥となる予定です。

このポートアイランド、国土交通省によると、平成30年代前半には受け入れの限界を迎えるとのことで、新たな大規模処分場の確保が急務とされています。その新たな処分場計画として、国土交通省では中部国際空港沖への約3,800万㎥のしゅんせつ土砂埋立が検討されています。

港湾計画ではどうなっているでしょうか。2015年に改定された港湾計画の中では、ポートアイランド南側(地図示す)や南5区の南側(地図示す)の埋立予定地において、しゅんせつ土砂を処分する計画が示されています。これらの計画は現状の形として、南5区南側が1981年(昭和56年)に、ポートアイランド南側が1990年(平成2年)に港湾計画に示されていましたが、進められる様子がありません。様々な関係者もいて、とりまく状況もいろいろとあるのでしょう。それでもなお計画があるということは、事業実施の見込みはあるということにも受け取れますが果たしてどうなのか。

そこでお聞きします。現在の港湾計画では平成30年代後半を目標年次としてポートアイランド南側、南5区南側でしゅんせつ土砂の処分をするという計画になっていますが、現状計画実施に向けてどのような状況となっているか、お答えください。

 

【企画調整室長】「名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画」についてお答えします。

まず1点目の、「ポートアイランド南側、南5区南側におけるしゅんせつ土砂処分計画の現状」についてです。

ポートアイランド南側の埋立予定地については、事業者である国から、「現時点では、事業実施の目途が立っていない」と聞いております。

また、南5区南側の埋立予定地については、土地需要の具体的な見通しが立たないことや事業採算性の確保が難しいこと等の課題があることから、事業化を見合わせている状況です。

 

(2)埋立予定地における、土砂の調達と規模について

【高橋】港湾計画では、処分予定地以外にも、港湾機能の強化のために、金城ふ頭(地図示す)、弥冨ふ頭第一貯木場(地図示す)、北浜ふ頭(地図示す)などでも埋め立ての計画がされています。これらの埋め立て予定地はどうなっているか。北浜ふ頭については、国際バルク戦略港湾として選定されたものの、国際情勢などの変化によって予算も立てられない状況で実質ストップしていますが、金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場については埋め立てが進められる見通しと聞いています。

そこでお聞きします。金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場などの埋め立て予定地については、どこから土砂を調達するつもりですか。埋め立て規模はどれぐらいとなる見込みですか。

 

【建設部長】次に2点目の「埋立予定地における、土砂の調達と規模」についてお答えいたします。

現在、金城ふ頭では、完成自動車取扱機能の集約・拠点化や自動車専用船の大型化への対応に向け、ふ頭再編改良事業に取組んでおり、また、弥富ふ頭第1貯木場北側では、コンテナ貨物の増加等に対応した物流用地の確保を計画し、それぞれ埋立造成に向け手続きを進めております。

これらの埋立造成に際しましては、港湾施設の機能維持や整備に伴い発生する港内のしゅんせつ土砂を埋立用材として、有効活用していくことを予定しております。

また、埋立予定地の規模につきましては、埋立容量として、金城ふ頭では約240万立米を、弥富ふ頭第1貯木場北側では約147万m3を予定しております。

 

(3)しゅんせつ土砂の有効活用の検討について

【高橋】ところで、名古屋港から発生するしゅんせつ土砂は、埋め立てる以外に方法はないのでしょうか。名古屋港のしゅんせつ土砂については2016年に環境大臣から国土交通大臣に対して、「しゅんせつ土砂の低減等を検討し、新たな海域処分は可能な限り回避する」意見が出されています。名古屋港から発生し続けるしゅんせつ土砂の行き場がないこと、そのことによる将来の名古屋港の機能維持に危機感があるということでしょう。必要な開発は否定しませんが、実態に見合わない、大型船を見込んだ岸壁増深などは、しゅんせつ土砂を増やす過剰な開発じゃないか、このことはこれまでも指摘をしてきましたが、今後の開発について、いよいよ見直す時期になってきているのではありませんか。同時に新たな埋め立てをしないためにしゅんせつ土砂の有効活用ができないか、ということも考える必要があるでしょう。そこでお聞きします。環境大臣の「しゅんせつ土砂の低減等を検討し、新たな海域処分は可能な限り回避する」という意見を踏まえて、名古屋港で発生したしゅんせつ土砂の海域処分を可能な限り回避するための有効活用についてどのような検討がされてきたのか、お答えください。

 

【企画調整室長】次に3点目の「しゅんせつ土砂の有効活用の検討」についてお答えします。

埋立て以外のしゅんせつ土砂の有効活用の検討につきましては、中部地方整備局は、良好な港湾環境の形成の観点から、平成24年度から29年度まで、しゅんせつ土砂を一部活用した人工干潟の造成に関する実証実験を、ポートアイランドの東側において行ってきたところです。

 

(4)ポートアイランドの仮置き土砂の移動について

【高橋】ポートアイランドに仮置きされる約2,000万㎥の土砂は今後どうするのか。現在の港湾計画では、仮置き土砂についても港内で埋め立てを行うための計画土量に含まれていますが、ポートアイランドは補強も行われており、もし災害が発生しても、復旧可能な程度の被災となる見込みです。今後のポートアイランドの土地利用についてもまだ決まっていません。土砂を移動させなければならないのか、それとも現在の土砂をそのままポートアイランドで利用するのかどうか、そのこともまだ決まっていません。この仮置き土砂、私はすぐに他の埋め立て予定地へ移動させる必要はないと思いますが、港湾管理者として、今すぐに動かす必要性についてどのように考えていますか、また今後のポートアイランドの土地利用を考えるうえで必ず動かさなければならないものなのでしょうか、お答えください。

以上で私の第一回目の質問を終わります。

 

【企画調整室長】次に4点目の、「ポートアイランドの仮置き土砂の移動」についてお答えします。

ポートアイランドにつきましては、港湾計画において、将来の大水深岸壁及び埠頭用地等のための開発空間として留保することとしており、現在は、名古屋港内から発生するしゅんせつ土砂を仮置きできる唯一の大規模なしゅんせつ土砂処分場となっております。

また、平成30年3月に名古屋商工会議所により「名古屋港ポートアイランド将来利用に向けた提言」が取りまとめられました。

本組合といたしましては、その提言を受け、ポートアイランドの将来の利活用に関しまして、社会情勢の変化や要請を的確に捉えるなどの情報を収集するとともに、関係者との議論を深めてまいります。

こうした中、ポートアイランドの仮置き土砂の移動につきましては、有効な土地利用を行う上で基本的に必要であると考えており、その取扱いにつきましては、今後、取り組むべき重要な課題であると認識しております。

 

(再質問)港湾計画におけるしゅんせつ土砂の港内処分の基本的考え方について

【高橋】それぞれご答弁いただきました。ポートアイランド南側や南5区南側の埋め立て予定地、進めることが難しいと。中部国際空港沖でも、様々な関係者がおり、環境影響評価方法書に対する住民のみなさんからの意見でも、多くの方から埋め立てされると困るという声もある中、果たして新たな大規模処分場として進められるのかは疑問に感じます。

それを踏まえて1点再質問いたします。

金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場埋め立て予定地への土砂は港内のしゅんせつ土砂を有効活用していくとのことですが、しゅんせつ土砂を港内で活用することで港湾機能の充実が効率的に図れるということですよね。であれば港湾計画で示された埋め立て計画を進めるためには、しゅんせつ土砂を港外に持ち出すよりもまずは優先して港内で処分・活用する必要があるかと思います。基本的に名古屋港内で発生したしゅんせつ土砂は、港湾計画で位置づけられている埋め立て予定地での処分・活用が優先されるという考え方でよろしいですか。

 

【企画調整室長】再質問の「港湾計画におけるしゅんせつ土砂の港内処分の基本的考え方」についてお答えします。

名古屋港は、港湾機能を維持強化する上で、継続的に航路や泊地のしゅんせつ事業を行っていくことが不可欠であります。

港湾計画においては、しゅんせつ土砂の発生と受入れの整合を図っているものの、事業化を見合わせている埋立予定地もあることから、新たな処分場は必要であると認識しております。

今後、本港を取り巻く環境の変化に適切に対応し、しゅんせつ土砂を安定して受け入れていくことができるよう取り組んでまいります。

 

【高橋】安定して受け入れていく、しゅんせつ土砂は港内で処分できるように取り組んでいくと。とても大事なことです。第一は中部国際空港沖に新たな埋立地を作るわけではない。その姿勢をこれからもしっかりと持ち続けていただきたい。ポートアイランドの仮置き土砂は、いつ、どれだけの量の土砂を移動するのか、決まっていません。今すぐどうにかしなければいけないわけではない、念を押しておきたいと思います。有効活用については、人工干潟造成の実証実験を行ったとのことで、課題も見つかっているようですが、これはこれで進めながら、もっと広い視野で有効活用策を検討すれば、しゅんせつ土砂の処分量は更に減るでしょう。管理組合にはそこに力を入れていただきたい。港内で処分できないから港外へ出してもいいというものではありません。改めて港内で発生したしゅんせつ土砂の処分について、他の地域へ負担を押し付けることがないようにと意見を申し上げて、私の質問を終わります。