2017年11月定例会 個人質問(全文)

 

1 就学援助における入学準備金の前倒し支給について

小学1年生でも入学準備金の前倒し支給を

【高橋議員】通告に従い、順次質問します。はじめに、就学援助の入学準備金前倒し支給について質問します。

今定例会では、新中学1年生への就学援助の入学準備金を、入学前に前倒しして支給するために、1億700万円余の補正予算案が提出されました。就学援助は、経済的理由によって、就学困難と認められる児童生徒の保護者に対して行われる援助制度であり、子どもの貧困対策としても重要な施策です。本市の就学援助を受ける児童生徒は、小学生が12.8%、中学生が16.3%と、子どもが成長するほどに、生活が厳しくなる傾向が見えてきます。そのため、制服や学用品など、入学に向けて様々なものが必要な時期に、入学準備金が支払われることは、中学校に入学する子どもを持つ保護者のみなさんから切実な願いでした。入学準備金の前倒し支給を求め続けてきた我が会派としても、今回の中学生への入学準備金前倒し支給の提案は、非常に意義のある提案であり、心より歓迎いたします。

 

ところで、就学援助の入学準備金が支給されるのは、中学生だけではありません。新小学1年生にも支給されます。小学生であっても、ランドセルや学用品の購入など、まとまった出費が必要であり、やはり入学前に支給してほしいという保護者の声はたくさん聞こえてきます。

 

他の政令市での新小学1年生への就学援助入学準備金前倒し支給状況について、調べてみたところ、福岡市、北九州市、熊本市がすでに新小学1年生へ前倒し支給を実施しており、来年度入学生からは京都市、神戸市が新たに実施。広島市、横浜市でも実施に向けた検討が行われています。もちろん前倒し支給をするためには課題もあるかと思います。本年3月の我が会派の代表質問でも、教育長は「他都市の動向を注視しつつ、引き続き課題を整理する必要がある」と答えています。今回、新中学一年生への前倒し支給を実施することとしたということは、一定課題の整理が出来たからだということですよね。

 

教育長、今回、新中学1年生の就学援助の入学準備金前倒し支給をするにあたって、どのような課題があって、どう解決されたのか。また、新小学1年生への前倒し支給を実施するためには、どのような課題があると考えていますか。早急に課題の解決をはかり、小学校でも入学準備金の前倒し支給を実施すべきではありませんか。答弁を求めます。

未就学段階での受付体制などの課題を解決できるよう検討する(教育長)

【教育長】新中学1年生に対する入学準備金を入学前に支給するにあたっては、支給後に市外転出された場合に返還を求めるかどうか、あるいは、支給後に市内へ転入された場合に支給するかどうかといった課題がありました。

具体的には、支給後に市外転出された場合についても、中学校に進学することには変わりはないことから、返還は求めないことといたしました。また、支給後に市内へ転入された場合には、原則として、入学後に支給いたします。

新小学1年生への支給時期については、未就学段階での受付体制など課題がありますが、 新中学1年生に対する支給の状況などを十分考慮し、入学前に支給することができるよう、検討を行ってまいります。

 

実現した他都市では入学届を提出した小学校へ申請書を持参

【高橋議員】今回の新中学1年生への入学準備金前倒し支給については、市外へ転出する場合であっても必要なのだからという視点に立ち、経済的に困っている方のことを考えた対応をされるものだと感じます。そして新小学1年生への前倒し支給について、受付体制など課題があるということでしたが、他都市で実施しているところに受付体制について話を聞いたところ、入学届を提出した小学校へ、就学援助の申請書を持参するということで、そのこと自体に大きな課題はないとのことです。1年前の11月定例会でも岡田議員の質問に対して「受付体制を確立する必要がある」との認識を示してきましたよね。いつまで課題解決を検討し続けるつもりなのでしょうか。これまでのやり取りからも、中学生への前倒し支給と一緒にやれたんじゃないかということを強く感じます。もう課題を先送りにするのではなく、新小学1年生への入学準備金前倒し支給をできるだけ早く、実施していただきますよう強く要望しておきます。

 

 

 

2 学校現場における本務教員の欠員解消に向けた取り組みについて

毎年100名前後の正規教員が不足

【高橋議員】次に、学校現場における本務教員の欠員解消について質問します。

本市の本務教員、いわゆる正規教員の欠員状況はどのようになっているでしょうか。これまで毎年、100名前後の正規教員不足があるという状況が続いていました。これまでは本市の実情を踏まえた教職員定数案を作成し、それを愛知県に要望。その要望に基づいて県教育委員会の中で県内全体の教職員定数案を作成し国へ申請。国はそれを基に愛知県の教職員定数を決定して県に連絡、その定数を愛知県が配分し、本市の教職員定数が決定されていました。その結果、必要な教員が足りずに、臨時教員を任用して穴埋めをしてきたわけです。

 

しかし本年4月に権限移譲が行われ、これまでの県との関係による制約もなくなり、名古屋市の実情に応じた教員数について、国に対して直接申請をすることができるようになりました。となれば、正規教員不足をなくしていくことができるのではありませんか。

 

そもそも教員は、教育基本法第9条2項において「・・・その使命と職責の重要性にかんがみ、その身分は尊重され、待遇の適正が期せられる」こととされています。なぜか。それは、子どもたちの成長・発達を見守る教員が、臨時という不安定な身分では、中長期的な視点で行われるべき教育活動が保証しきれないと考えているからこそ、身分の保証がされているのです。

 

その視点に立ってみたときに、本市の状況がどうなのか、改めて考えてみると、毎年正規教員が欠員状態となっており、その穴埋めを臨時教員に頼らざるを得ない状況が続いているというのは、異常な状態だと言わざるを得ません。

 

そこで教育長にお尋ねします。本市の正規教員不足についての現状認識と、今後、具体的にどのようにして解消していくおつもりですか、お答えください。

 

欠員数はできるだけ減らしたい(教育長)

【教育長】本務教員の欠員は、当初想定した学級数や国からの定数改善による加配数の見込みにずれがあることにより発生します。その他、採用試験後の希望退職者数や新規採用予定者の辞退数なども影響してきます。

今年度は、権限移譲に伴う国の定数改善が行われたこともあり、本年度当初の欠員数は、小学校55名、中学校65名、特別支援学校・特別支援学級63名、計183名となっています。

今後は、権限移譲により、国に対して愛知県を介さずに直接教職員定数の要望ができるようになったメリットを生かしながら、次年度の学級数や加配数の見込みなどを精査し、欠員数をできるだけ減らしてまいりたいと考えます。

 

今年度は例年より大幅増の183名の欠員。想定できなかったのか

【高橋議員】欠員は、今年は国の定数改善が行われたこともあり、本年度当初の欠員が183名となったということで、例年より大幅に増えています。教育長、県を介さずに直接国へ教職員定数の要望ができるようになったメリットを活かしていくとしながら、権限移譲後初の年である今年度、これだけの欠員を生じさせたことについて、国からの定数改善などを想定することができなかったのですか。

 

権限移譲初年度で国の定数措置を正確に見込むことが困難だった(教育長)

【教育長】教員採用数は例年9月に決定しておりますが、国から定数が内示させるのは、翌年の2月であることに加え、今年度は権限移譲初年度であり、国の定数措置を正確に見込むことが困難であったためです。今後とも欠員数を出来るだけ減らすよう、次年度の学級数や加配数の見込みなどを精査していきたい。

 

市で長期間働き続けている臨時教員は正規採用を

【高橋議員】今年度は、国との直接のやり取りがはじめてであったため、想定することが難しかったとのお話しでした。それではこれまでと同様ではありませんか。本務欠員をゼロにしていくのはいったいいつになるのでしょうか。本市独自に、欠員をゼロにするための施策も必要なはずです。

本市では、長期にわたって働いている臨時教員が大勢います。私は、長期間にわたって臨時教員が任用され続けるということは、臨時教員の固定化を生み出し、良くないことだと考えます。このことは、今年2月の私の質問で、総務局長からも「フルタイムの臨時的任用を繰り返すことによって、事実上常勤職員と同様の勤務形態を適用させるようなことは避けるべきである」とも答えられていることからも同じ思いだと思います。そして私は、臨時教員が正規教員として働けないとする理由はどこにもないとも思っています。臨時教員であっても子どもたちにとって先生は先生、正規非正規の区別はありません。長期間にわたり本市で働き続けている臨時教員を、今すぐに正規採用する仕組みを作ることによって、本市の正規教員不足を解消する施策になるのではないでしょうか。ぜひ検討していただきたいと思います。

 

 

3 臨時的任用講師の同一校での継続任用について

同一校での継続任用不可なのは千葉県と名古屋市だけ

【高橋議員】次に、本市における臨時的任用講師の同一校での任用についてお聞きします。

現在、臨時教員の中でも常勤で働く産育休による臨時的任用講師は、学校が必要と認めた場合に限って、3年を限度に、同一校での任用が認められています。しかし、それ以外のケース、例えば病気で長期間休んだ正規教員の代わりに臨時教員が任用される。その後休んでいた正規教員が復帰して任用期間が終わったものの、その直後、同じ学校で別の正規教員が産休を取るといった場合、その学校で働いていた臨時教員を任用することができません。このことに、学校現場からも、保護者の方からも疑問の声が上がっています。

 

正規教員の代わりに入る臨時教員は、年度途中であっても、すぐに学校のこと、子どもたちのことを把握することが求められます。しかしそれは、普通にできることではありません。「明日から来てください」と言われるほど切羽詰まった学校、もし、これまで働いてきた臨時教員がそのまま任用されれば、それこそ、即戦力として頑張ってもらうことができるのではありませんか。

 

他都市はどうなっているでしょうか。私が調べたところ、同じ臨時教員を同一校で続けて任用できないというルールを作っているのは千葉県と名古屋市だけです。他の自治体では、条件さえあれば同じ臨時教員を同一校で任用することができるようになっています。それは、毎年臨時教員を入れ替えるよりも、同じ臨時教員を任用した方が、学校全体の教育力や教員同士の連携を高めていくことにつながると判断されているからです。

 

同じ学校で、再度臨時教員が必要とされるような条件がある場合については、同じ臨時教員を再度任用することができるようにするべきではありませんか、教育長の見解を求めます。

常勤講師を同一校で継続任用することについてメリット・デメリットを整理したい

【教育長】常勤請師は、本務教員の産休・育休・休職等の要件に応じて任用されています。単年度での任用が原則ですが、同じ補充要件である場合は、指導の継続性の観点から学校の希望に応じて、3年を上限として継続任用を認めております。

近年、本務教員の産休・育休者が増加しており、同一校で複数の常勤講師が在籍する状況も多く、任用が3年未満で切れる常動請師を、補充要件が変わる場合であっても、3年間同一校で継続して任用したいという要望があることは承知しています。

今後、常勤講師を同一校で継続任用する際のメリット・デメリットを整理し、対応について研究してまいりたいと考えています。

 

デメリットとは何か

【高橋議員】指導の継続性という観点から、常勤講師の同一校継続について研究していきたいとの回答をいただきました。非常に前向きな回答と思います。同じ臨時教員が、同じ学校で継続して任用できるようになるというのは、一歩前進になると思います。

教育長はそのためにも「メリット・デメリットを整理し」て研究していきたいと答えられましたので、その部分を少し明らかにしたいと思います。私は、同一校で働くことは、臨時教員自身が子どものことや地域のことを良くわかっている、だからこそ子どもや保護者への対応にも余裕が生まれてくるでしょうし、また教師同士の連携も取りやすく、授業での幅も広がるなど、メリットが非常に多いと思います。デメリットについては、私は何も思いつかないのですが、例えばどのようなものがあると考えているのですか。教育長、お答えください。

 

他の講師の雇用機会が失われる(教育長)

【教育長】例えば中学校では、教科によって任用される人数が限られるので、特定の講師が継続的に任用されることによって、他の講師の雇用機会が失われることになると考えております。

 

条件があれば同じ学校で働き続けられるのは当たり前

【高橋議員】教育長が今あげたデメリット、本当にデメリットとして正しい認識なのでしょうか。実際に講師登録をして仕事を待っている人に聞いてみましたが、長期にわたって任用され続けている人がいるから自分に仕事が来ない、などと考えている人はいませんでした。そして、条件があるならば同じ学校で働き続けられるというのは当たり前だとおしゃっていました。それが普通の感覚です。

要件が異なっても、同一校での継続任用ができるようになれば、多くの学校でも喜びの声が上がることと思います。今後研究をしていくということでしたから、少なくとも3年間は継続任用できるように、制度改善していただくよう強く要望いたします。

 

加えて、同一校で、本当に長期にわたって臨時教員が必要とされるケースもあります。正規教員が妊娠初期に、体調を崩して長期の休みを取り、そのまま産育休に入るケース。育休中にさらに妊娠して、再度産育休を取るケースなど実際にあるわけです。一定長期にわたる代替が必要とわかっている場合、正規教員を採用して代替とするのが一番良い方法ですが、臨時教員を任用するということであっても、3年という上限を超えて継続できるのかどうかについても、ぜひ検討していただきたいと思います。

(以上)

ランス市との姉妹提携

今日、名古屋市とフランスのランス市との間で姉妹都市提携が締結されました。

これまで、ロサンゼルス市、メキシコ市、南京市、シドニー市、トリノ市と姉妹友好都市の関係を結んでおり、ランス市は、トリノ市についで12年ぶり、6番目の姉妹都市となります。

今回の姉妹都市提携は、美術館同士の交流がきっかけとなり、結ばれたものです。

 

今日は、ランス市長一行を歓迎するための議員総会も行われました。

 

私個人としては、ランス市との提携ももちろん喜ぶべきことですが、アフリカ地域に一つも姉妹都市がないので、アフリカのどこかしらの都市と結べるといいなと思っているところでもあります。

 

加えて、河村市長の「南京虐殺はなかった」の発言で、南京市との友好都市の関係が冷え切ってしまっているのを何とかしなければとも感じます。

9月定例会閉会

9月定例会が終わりました。
 
高橋は、一般会計決算認定案に反対の立場で討論に立ちました。
討論の内容は以下の通りです。
 
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日本共産党名古屋市議団を代表して、2016年度名古屋市一般会計決算の認定に反対の立場から討論します。
 
反対する第一の理由は、市民税5%減税を継続し、その財源づくりとして、行革の名で市民負担増と福祉・教育の民営化を進めたからです。
 
昨年度の市民税減税額は約116億円。個人市民税が減税された市民の53%は減税額5,000円以下。法人市民税を納めた企業の93%は減税額が5万円以下です。一方、個人市民税の減税最高額は386万円、法人市民税では、ある運輸通信業の企業で1億3,900万円の減税です。
 
「市民税5%減税」は、大企業・高額所得者を優遇して市民の間に格差を広げ、また意図的に財源不足を作り出すことで、公的福祉の縮小・解体を進める「行革」のテコにされてきました。
 
この年は、4つの公立保育所が民間移管され、さらに7ヶ園について民間移管の準備・選定が進められました。味鋺保育園では、公募に応じる事業所がなく、要件を下げてまで再公募したあげく、老人施設で暴行事件が起きた法人が選定され、保護者に不安が広がりました。保育に対する公的責任の低下は認められません。
 
また、小学校給食調理員の退職者不補充を根拠に、荒子・大清水・西山小での給食調理業務を民間委託しました。1学期には立て続けに4件の異物混入事故を起こし、教育長も謝罪をせざるを得なかったにも関わらず、新たに5校拡大する準備を進めたことは、認められません。
 
さらにこの年は、図書館改革、市立幼稚園、市立高校の在り方についても、それぞれ図書館の再編縮小、商業高校廃止などの調査・検討が行われました。子どもや親など、当事者の意見を聞くことなく、市民の学びの機会を奪うことにつながる構想が進められたことは、到底容認できるものではありません。
 
第二の理由は、リニアを起爆剤とする名古屋駅周辺開発や名古屋城天守閣の木造復元などの大型事業を優先させる施策を進めてきたからです。
 
年度末の今年3月27日、環境局は名古屋駅前などの特定都市再生緊急整備地域に指定されている名古屋・伏見・栄地区において大規模建築物の環境アセスメントの対象をこれまでの「高さ100メートル以上かつ延べ面積5万㎡以上」だったものを、「高さ180メートル以上かつ延べ面積15万㎡以上」に緩和しました。その2日後、ある民間鉄道会社が、地上150メートルから180メートル、南北400メートルの巨大ビル建設を進める「名古屋駅地区再開発全体計画」を発表しました。しかし要件の緩和によって、この計画に対しては環境アセスが不要になると言われています。環境アセスは、開発と環境保全を両立させる重要なものであるにも関わらず、環境よりも開発を優先させるための緩和であります。環境首都を目指す名古屋の後退と言わざるを得ません。
 
名古屋城天守閣の整備については、木造天守を2020年7月までに完成させるために505億円かけて進めようとしてきました。市民に行った2万人アンケートでは、市長が提案した「2020年7月までに優秀提案による木造復元を行う」と回答した市民は21.5%で最下位であったにも関わらず、市長は木造化について、62.1%が賛成だとして、あくまで2020年7月にこだわった木造化を進めようとしてきました。アンケート結果を無視して進めようとしたことから、6月議会、9月議会、11月議会と継続審査となり、その間、完成期限を2022年7月、そして2022年12月へと変更しました。市民への説明責任も果たさず、木造化を急いで進める、強引な進め方では、市民が誇れる名古屋城には到底なりえません。まずは、天守閣の耐震・劣化対策を行い、石垣の保全を最優先する。その後、木造復元については、市民の声を聴きながら、じっくりと検討すべきです。
 
以上、反対の理由を申し上げてきましたが、昨年度、私たち共産党市議団が実施した市政アンケートでは、河村市政・安倍政権のもとで、暮らし向きが「悪くなった」と答えた方が4割に上り、市政に望むことは、「無駄な公共事業の削減」「介護保険料・利用料軽減」「敬老パスの維持・拡大」でした。私たちは、税金の無駄遣いを許さず、市民の暮らしや福祉の願いを実現するために全力を尽くす、その決意を申し上げまして、討論を終わります。
 
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名港議会港湾調査

昨日は、名港議会の各常任委員会が行われ、それぞれの委員会で、名古屋港の概要の説明などがされました。

その際、この間問題となっているヒアリの実態について、管理組合から説明があり、質問等を行いました。

 

私からは、ヒアリ対策に関わる、様々な物品の入手方法や防除・駆除のためには、国によるイニシアチブが必要。そのことを国に求めるとともに、管理組合がこの間実施してきた調査などでわかったことも含めて、情報を共有し、適切な対策を取るよう求めました。

 

その後、港湾視察。

最初に名古屋港管理組合の所有する視察船「ぽーと・おぶ・なごや2」に乗船し、海上から港湾についての説明を受けました。

その際には、陸地側からはソーラス条約の関係で見ることができない、第二次世界大戦時に爆撃にあった灯台についても、簡単な説明を受けました。

戦争遺跡の灯台。海上からしか見られません。

一通り説明を受けた後、コンテナヤードなどを視察。

ヒアリ対策のためにベイト剤(毒エサ)・トラップを設置しているコンテナヤードも視察を行いました。

左側の緑色の容器の中にベイト剤(毒エサ)が入っています。右側の黄色い容器は捕獲用のトラップ

ヒアリについては、正しく怖がることが必要です。

むやみに怖いからと言ってベイト剤を使用すると、在来種のアリなどを駆除してしまうことにもつながりかねません。

現地視察を通して、ベイト剤をむやみに使うのではなく、トラップを活用して調査を継続しつつ、ヒアリが侵入しないようにしていくことが必要と管理組合へ伝えました。

党創立95周年

7月15日、日本共産党創立95周年を迎えました。

それを受けて今日、記念講演が行われ、私も自分の事務所でインターネット中継を見ました。

不破哲三さんのお話の時は、中継が乱れてしまい、ほとんどお話を聞くことが出来なかったのが残念でしたが、志位和夫委員長のお話は、とてもよくわかる、国内・国際情勢のお話でした。

特に、核兵器禁止条約締結に関しては、参加した各国の代表者の発言された内容の一つ一つに感動しました。

核兵器による抑止が世界平和のためだというのであれば、核兵器保有国が増えれば増えるだけ平和になる。しかし実際はそうではない。一部の大国が核兵器を保有しているだけ。核兵器を少なくし、なくしていくことこそが本当の平和につながるという発言に、その通りと感じました。

 

今日、事務所にはたくさんの方が集まって、記念講演を一緒に視聴しました。

最後に私からも、さらに共産党を大きくし、議会でも頑張っていく決意をお話して、今日の視聴会を終わりました。

避難訓練

今日は夕方から地元学区で行われた避難訓練に参加。

 

18時45分に地震発生、町内の避難集合場所に集まってから、集団で避難場所の大生小学校に移動。

避難者名簿に記入して、津波避難ビルである校舎の屋上にのぼり、市の職員から、実際の災害時に必要になる行動や備蓄しておいた方が良いものなどの説明を受けました。

 

災害はいつ来るかわかりません。日頃からの訓練がとても大切だと思います。

職員のお話によると、南区のみなさんは意識が高いそうです。しっかりと意識しつつ、いざという時に助け合うことができる様にしていく必要を感じています。

ちなみに今日は海の日。

名古屋港ではみなと祭りが行われており、校舎屋上からは花火も見られました♪

野党は共闘!市民アクション愛知4区

今日、国会での自公政権の暴走をストップさせるために、国民の声が届く民主的な政治にしていくためにと、「野党は共闘!市民アクション愛知4区」の結成総会が行われました。

昨年の参議院選挙の際、三重県で野党共闘を実現させるために奔走された市民連合@みえの呼びかけ人である高山進三重大学名誉教授に、三重での苦労話、どのように進めていったのかなどをお話してもらいました。

政党だけではなかなか進まない野党共闘。

しかし、市民の声が大きくなれば、その声にこたえようと動き始める。

そんなことを強く感じたお話でした。

 

また、民進党、共産党、自由党、社民党からも決意表明。それぞれの活動の中で感じていること、実際にあったことを基に話がされ、情勢はこんなに変わっているんだと感じるものでした。

 

総会には会場いっぱいの人が集まり、参加者からも、民主主義・立憲主義・国民主権を取り戻すために頑張ろうといった雰囲気があふれるものとなりました。

 

実現してきたこと

地域を訪問していると、時々出てくる声として、「共産党はいいこと言ってるけど、何でも反対してるよね」というものがあります。

確かに広報なごやと一緒に配られている議会だよりを見ると、議案への賛否で、共産党は議案に反対しているということがよくわかるようになっています。しかし、実は全会一致で可決されたものは、各会派の賛否というのが小さく説明されているため、あまり目立ちません。

実際に私たちは、多くの議案に賛成をしています。そのことをもっと伝えていかなければと思っといます。

それともう一つ、「いいこと言ってるけど、力がない」ということもよく聞きます。

私たちは、何か目立つことというのを実現しようといったことをしているのではなく、住民のみなさんが、普段の生活の中から感じていることを、議会で指摘・提案をするといったことをしてきています。そのため、なかなか目立たないことも多くありますが、学校図書館への学校司書の配置や就学援助金の増額、指定避難所への簡易スロープの設置、命山(津波避難場所)の整備などが実現してきました。

すぐには変わらないということもたくさんあります。しかし、粘り強く提案していくことで、実現できる、そのことを確信しています。

これからも、市民のみなさんの願いの実現のために、力を合わせて頑張っていきます。

大雨による被害 

12日の夜、名古屋市内を中心にした大雨で、床上・床下浸水や道路冠水などが発生する被害が発生しました。

被害にあわれた方には心からお見舞い申し上げます。

 

今回、市が把握している範囲では、道路冠水したところで1件の自動車水没がありました。

冠水場所に進入禁止の標示はされていたそうですが、バリケードまでは間に合わなかったことから発生してしまった事故のようです。

今回の雨は短時間に集中してしまったということがあるため、いくら見回りをしていても間に合わないということは仕方がないことだと思います。

アンダーパスの手前で進入禁止の標示がされていたら、見た目は浅く見えても実際には水が深く溜まっているため、絶対に侵入しないようにしてほしいと思います。

 

さて、大雨による被害があった場合、様々な被災者支援があります。

災害救助法が適用されるケースもありますが、されないケースでも、市民税や国民健康保険料の減免、災害見舞金の贈呈(床上浸水時・単身世帯で30,000円、2人以上世帯で50,000円)、消毒剤(クレゾールせっけん液)の配布など、様々な支援がされることとなっています。これらの支援を受けるためにはり災証明が必要になります。

詳しくは、市税事務所の市税課や各区役所の総務課、社会福祉協議会などにお尋ねいただければと思います。(近日中に被災者支援策の一覧を作成して載せていきます)

高校生給付型奨学金

今年度から、名古屋市は、高校生への給付型奨学金が始まりました。

共産党市議団としても実現に向けて提案をし続けてきたものですが、ようやく一歩前進です。

支給対象は、

・生徒本人及び保護者が名古屋市内に在住していること
・愛知県内の高等学校・中等教育学校に在学していること(1年生が対象)
・市民税(所得割)非課税世帯であること(生活保護世帯は除く)
・学業その他の活動で努力が認められる者であること(各校において学校長が推薦)

となっています。

支給額は、国公立で60,000円/年、私立で72,000円/年。

2学期以降に学校を通じて申請をすることとなっています。

今回の名古屋市の内容で全く問題なしというわけではありませんが、今後、課題も指摘しながら、より良い制度にしていきたいと思います。