地球温暖化対策を!

名古屋市会9月定例会では、議案外質問で、地球温暖化対策について取り上げました。

35度以上の猛暑日が36日、最高40.3度を記録した今年の名古屋の夏、様々な形で対策を取っていかなければなりません。公共施設だけでなくショッピングセンターや展示場などを活用した太陽光発電の促進、新たなエネルギーの利用、市民への普及促進など、市が本気で取り組む必要性を訴えました。

そんな中で、名古屋市ではこれまで取り組んでこなかった地中熱利用ヒートポンプシステムの導入についても提案をしました。

質問のやり取りについては以下のリンクを見ていただければと思います。

高橋質問と答弁(全文) (PDFファイル)

 

6月定例会閉会

本日、名古屋市会6月定例会が閉会しました。

今回の議会では、名古屋城天守閣木造化に向けた木材の契約が話題となりましたが、バリアフリーも避難設備も何も設置しない、文化庁などが指摘している石垣調査なども終わっていない、ただ木造化された天守閣が見たいがために、しかも期限を区切って作りたいがために、今回の製材契約も急いでやりたいんだというあまりにも自分勝手な進め方だと言わざるを得ません。

河村市長が言うには、名古屋城を木造にすれば人がたくさんやってくるということ。あくまで観光客を呼び込もうということであって、そこに名古屋市民の姿はありません。市民の誇りになると言いますが、今のコンクリート天守を作った際に誇りに感じていた方々がたくさんいらっしゃる事実に目を向けていない発言です。

これまで各地の木造天守に登ったこともあります。つくりはそれぞれあったりしますが、展示が少なく残念に感じたことも多々あります。木造だから魅力があるのではなく、その城がどんな歴史を持っているのか、どんな役割を果たしてきたのか、そういったことがわかることで魅力を感じるのではないでしょうか。

だから私は今の木造復元に反対していますし、今のコンクリート天守でも展示の工夫などもっと魅力を引き上げる必要性を感じています。

今議会では、契約が共産党を除く会派の賛成で可決されてしまいましたが、これからも追及していきます。

 

今日の本会議では、大阪府北部地震を受けてブロック塀撤去費助成のための追加補正予算が提出され、すぐに委員会で審議、即日可決されました。(これまでは年間60件の助成を予定した予算でしたが、問い合わせ件数の増加に合わせて、プラス240件・合計300件の助成を予定するものです)

ヘルプマーク

内部障害など、外見からは障害が見えない、けれどちょっとしたサポートが欲しい。

そういう思いを持っている方たちが、そのことを周りに向けて知らせるために東京都で始められた「ヘルプマーク」が今、全国に広がりつつあります。

私たち共産党名古屋市議団も、名古屋市でも「ヘルプマーク」を導入し配布するようにと求めてきましたが、今月20日より、名古屋市も含め、愛知県下で配布されることになりました。

配布場所は以下の通りです。
・区役所福祉課
・支所区民福祉課
・保健センター保健予防課
・保健センター分室(精神・難病等窓口)
・障害者基幹相談支援センター

地下鉄駅では配布されないのですが、東京都のように駅でも配布できるように、求めていく必要もあると思っています。

今後も少しでもヘルプマークが広がるように、その意味が知られていくように、できることをしっかりと頑張ります。

名古屋市ホームページ(ヘルプマークの配布を開始します)http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/cmsfiles/contents/0000106/106269/300604helpmark.pdf

ヒバクシャ国際署名

昨日の本会議で、共産党のくれまつ順子議員は、河村市長に対して、核兵器廃絶の願いを実現するために、被爆者のみなさんが呼びかけているヒバクシャ国際署名に賛同・署名するよう求めました。

これまで河村市長は、北朝鮮情勢を根拠に署名をしてきませんでしたが、米朝首脳会談の開催など、情勢が大きく変化してきており、今こそ署名すべきだと迫りました。

加えて、全国20政令指定都市の中ですでに14政令市において、市長が署名をしていることも紹介しました。

河村市長は署名について、さすがに北朝鮮のことを引き合いに出すことはできませんでしたが、「名古屋市は戦時中の空襲被害者への補償を行っている先進的な都市で、その精神でと思っている」と、署名するともしないとも答えない答弁にならない答弁。被爆者のみなさんの願いに寄り添えない市長の態度には残念な思いです。

もちろんここでめげていても仕方ありませんので、今後も引き続き署名への賛同を求めていきたいと思います。

要介護認定が届かない!?

昨日の名古屋市会6月定例会で共産党の柴田民雄議員が介護認定業務に関する質問を行いました。

要介護認定業務について、認定審査会以外の業務が全市一括して今年の4月から民間委託されました。

それまでは平均34.7日で認定結果が通知されていた介護認定。それが4月以降は遅れに遅れており、6月は前半の速報値ですが54.9日と2か月近くかかっていることがわかりました。

介護保険法では、要介護認定について「申請のあった日から30日以内にしなければならない」と定められています。

もちろん要介護者の事情や医師による特別な判断などによって30日を超えるケースもありますが、今回のケースは異常と言わざるを得ません。

この問題は、党市議団への連絡が寄せられたことをきっかけとして、緊急に市内事業所へのアンケート調査も行い、すぐに多くの事業所から回答が寄せられてきており、悲痛な声がたくさん書かれていました。

中には、申請中に結果が届かず亡くなられたケース、更新申請を出したにもかかわらず、「認定事務処理の遅延のため」決定が遅れ、その間に要介護認定の期限が切れてしまい、暫定プランで介護サービスを受けた後になって認定が下りたものの、当初予想された介護度よりも低い認定となり、高額の利用料を請求されるケースなど、介護利用者に対しても大きな負担・サービス低下が起こっています。

これは、介護事業者にとっても死活問題です。

介護事業者も、暫定プランで介護サービスを提供している間は、保険請求も利用者への利用料請求もできません。その結果、経営にも影響してしまいます。

この問題について、当局は「ご迷惑をおかけしている」とは言うものの謝罪がなく、その姿勢に対しても誠意がないと厳しく指摘しました。

9月になれば以前のように戻る予定との話ですが、その間、やはり遅れが出続けるということ。この問題は引き続き市議団としても追い続けていきたいと思います。

学校のブロック塀

先日の大阪北部を震源地とした地震で、ブロック塀の倒壊によって9歳の女の子が命を失いました。報道によると学校長も危険性がないか調べてほしいと教育委員会に提言していたそうですが、教育委員会は安全と判断していたとのこと。しかし結果としては建築基準法の基準を満たしていなかったために、今回の悲しい事件となってしまいました。

名古屋市は今回の事件を受けて、市内に34箇所ある通学路に面した学校のブロック塀を検査した結果、4校で基準を満たしていないブロック塀が見つかりました。うち鳴子台中学校のブロック塀はすぐに撤去されました。他のブロック塀についても、児童の安全を確保しながら改修等の措置を取ることになります。

うち一か所は南区の宝小学校です。(下の写真の通り)

今回は通学路に面しているブロック塀の緊急点検でしたが、通学路に面していないブロック塀も98校あるため、今後速やかに点検を行うこととなります。

学校施設のブロック塀以外にも公的施設でブロック塀が設置されているところもあるでしょう。それらすべてを早急に点検し、改修・取り換えなど行う方向で市も検討を進めています。

それ以外にも、住宅や民間施設などにもブロック塀が設置されているケースもありますが、これらの安全対策についても今後検討していかなければなりません(撤去費用の助成については市の制度としてありますが、その周知も含めて手を打つ必要があるかと思います)。

近いうちに来ると言われている南海トラフ巨大地震。少しでも被害を少なくするために、できることに取り組んでいきたいと思います。

なごや子ども市会

名古屋市では毎年7月から8月、なごや子ども市会が開かれています。

事前に応募した小学校5年生・6年生から抽選で選ばれた75人の子どもらが、現場視察や話し合いをもとに、本会議で意見を述べたりします。

議会の雰囲気を自分たちで経験してみるというめったにできない機会だと思います。
人数に限りがあるのが残念ですが(議席の数などどうしても制約ありますし)、たくさんの子どもたちに興味を持ってもらえたらなと思います。

申し込み要項などは名古屋市ホームページ
http://www.city.nagoya.jp/shikai/page/0000106329.html
でご確認ください。

6月23日は沖縄慰霊の日

今週土曜日、6月23日は、沖縄戦終結の日ということで「沖縄慰霊の日」です。

当時、沖縄戦によって多くの住民が戦争に巻き込まれ、軍による洗脳に近い形で自死へと追いやられた悲惨な歴史がありました。その歴史は絶対に繰り返してはならない。「命どぅ宝」(命こそ宝)という言葉にも表されるように、一人一人の命が大切にされる社会にしなければいけない、そんなことを考えさせられます。

今年の6月23日は多分、沖縄の楽器「三線」の音色を聞きながら、平和な世の中を願って過ごすんだろうなぁと思います。

6月定例会が始まります。

6月19日(火)より、名古屋市会6月定例会が開かれます。

今回提案される予定の議案には、名古屋城天守閣木造化に向けた木材の契約も含まれています。石垣の調査も終わっていない、文化庁の認可もおりていないにもかかわらず、契約だけは済ませてしまうというのは、既成事実を作ろうとしているようにしか感じられません。問題点を明らかにしていきたいと思います。

また、補正予算案として、就学援助の入学準備金について、来年度小学校入学予定の子を持つ保護者への支給時期を前倒しして支給することが提案される予定です。
これは共産党名古屋市議団として求め続けてきたことでもあり、私も昨年の本会議質問で取り上げたことでもあるので、歓迎したいと思います。

 

本会議での質問は22日(金)、25日(月)、26日(火)です。

ぜひ傍聴にお越しください。

名古屋港管理組合議会6月定例会

名古屋港管理組合議会が7日、8日の2日間開催されました。

私は7日の本会議で名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について質問をしました。

以下、質問と答弁を載せておきます。

名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について

 

(1)ポートアイランド南側、南5区南側におけるしゅんせつ土砂処分計画の現状について

【高橋】通告に従い、名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について質問します。

名古屋港内では泊地・航路を確保するために毎年、約30万㎥もの土砂をしゅんせつしています。これは、名古屋港が遠浅の海域であることに加え、庄内川などの河川からの土砂が流入するために、常時しゅんせつを行わなければ、泊地・航路を確保することができないためです。それに加えて、国際競争力強化のために、泊地・航路の増深も行っており、合わせて年間約60万から70万㎥のしゅんせつ土砂が発生しています。

このしゅんせつ土砂は現在、ポートアイランドに運び込まれています。もともとの計画でポートアイランドは、海面高5.3メートル、約3,000万㎥のしゅんせつ土砂を受け入れるというものでした。しかし、その後しゅんせつ土砂の処分できる埋立地がないことなどを理由に、当初の3,000万㎥をこえ、さらに将来海面高18メートルまで、約2,000万㎥のしゅんせつ土砂が仮置きされ、計約5,000万㎥となる予定です。

このポートアイランド、国土交通省によると、平成30年代前半には受け入れの限界を迎えるとのことで、新たな大規模処分場の確保が急務とされています。その新たな処分場計画として、国土交通省では中部国際空港沖への約3,800万㎥のしゅんせつ土砂埋立が検討されています。

港湾計画ではどうなっているでしょうか。2015年に改定された港湾計画の中では、ポートアイランド南側(地図示す)や南5区の南側(地図示す)の埋立予定地において、しゅんせつ土砂を処分する計画が示されています。これらの計画は現状の形として、南5区南側が1981年(昭和56年)に、ポートアイランド南側が1990年(平成2年)に港湾計画に示されていましたが、進められる様子がありません。様々な関係者もいて、とりまく状況もいろいろとあるのでしょう。それでもなお計画があるということは、事業実施の見込みはあるということにも受け取れますが果たしてどうなのか。

そこでお聞きします。現在の港湾計画では平成30年代後半を目標年次としてポートアイランド南側、南5区南側でしゅんせつ土砂の処分をするという計画になっていますが、現状計画実施に向けてどのような状況となっているか、お答えください。

 

【企画調整室長】「名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画」についてお答えします。

まず1点目の、「ポートアイランド南側、南5区南側におけるしゅんせつ土砂処分計画の現状」についてです。

ポートアイランド南側の埋立予定地については、事業者である国から、「現時点では、事業実施の目途が立っていない」と聞いております。

また、南5区南側の埋立予定地については、土地需要の具体的な見通しが立たないことや事業採算性の確保が難しいこと等の課題があることから、事業化を見合わせている状況です。

 

(2)埋立予定地における、土砂の調達と規模について

【高橋】港湾計画では、処分予定地以外にも、港湾機能の強化のために、金城ふ頭(地図示す)、弥冨ふ頭第一貯木場(地図示す)、北浜ふ頭(地図示す)などでも埋め立ての計画がされています。これらの埋め立て予定地はどうなっているか。北浜ふ頭については、国際バルク戦略港湾として選定されたものの、国際情勢などの変化によって予算も立てられない状況で実質ストップしていますが、金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場については埋め立てが進められる見通しと聞いています。

そこでお聞きします。金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場などの埋め立て予定地については、どこから土砂を調達するつもりですか。埋め立て規模はどれぐらいとなる見込みですか。

 

【建設部長】次に2点目の「埋立予定地における、土砂の調達と規模」についてお答えいたします。

現在、金城ふ頭では、完成自動車取扱機能の集約・拠点化や自動車専用船の大型化への対応に向け、ふ頭再編改良事業に取組んでおり、また、弥富ふ頭第1貯木場北側では、コンテナ貨物の増加等に対応した物流用地の確保を計画し、それぞれ埋立造成に向け手続きを進めております。

これらの埋立造成に際しましては、港湾施設の機能維持や整備に伴い発生する港内のしゅんせつ土砂を埋立用材として、有効活用していくことを予定しております。

また、埋立予定地の規模につきましては、埋立容量として、金城ふ頭では約240万立米を、弥富ふ頭第1貯木場北側では約147万m3を予定しております。

 

(3)しゅんせつ土砂の有効活用の検討について

【高橋】ところで、名古屋港から発生するしゅんせつ土砂は、埋め立てる以外に方法はないのでしょうか。名古屋港のしゅんせつ土砂については2016年に環境大臣から国土交通大臣に対して、「しゅんせつ土砂の低減等を検討し、新たな海域処分は可能な限り回避する」意見が出されています。名古屋港から発生し続けるしゅんせつ土砂の行き場がないこと、そのことによる将来の名古屋港の機能維持に危機感があるということでしょう。必要な開発は否定しませんが、実態に見合わない、大型船を見込んだ岸壁増深などは、しゅんせつ土砂を増やす過剰な開発じゃないか、このことはこれまでも指摘をしてきましたが、今後の開発について、いよいよ見直す時期になってきているのではありませんか。同時に新たな埋め立てをしないためにしゅんせつ土砂の有効活用ができないか、ということも考える必要があるでしょう。そこでお聞きします。環境大臣の「しゅんせつ土砂の低減等を検討し、新たな海域処分は可能な限り回避する」という意見を踏まえて、名古屋港で発生したしゅんせつ土砂の海域処分を可能な限り回避するための有効活用についてどのような検討がされてきたのか、お答えください。

 

【企画調整室長】次に3点目の「しゅんせつ土砂の有効活用の検討」についてお答えします。

埋立て以外のしゅんせつ土砂の有効活用の検討につきましては、中部地方整備局は、良好な港湾環境の形成の観点から、平成24年度から29年度まで、しゅんせつ土砂を一部活用した人工干潟の造成に関する実証実験を、ポートアイランドの東側において行ってきたところです。

 

(4)ポートアイランドの仮置き土砂の移動について

【高橋】ポートアイランドに仮置きされる約2,000万㎥の土砂は今後どうするのか。現在の港湾計画では、仮置き土砂についても港内で埋め立てを行うための計画土量に含まれていますが、ポートアイランドは補強も行われており、もし災害が発生しても、復旧可能な程度の被災となる見込みです。今後のポートアイランドの土地利用についてもまだ決まっていません。土砂を移動させなければならないのか、それとも現在の土砂をそのままポートアイランドで利用するのかどうか、そのこともまだ決まっていません。この仮置き土砂、私はすぐに他の埋め立て予定地へ移動させる必要はないと思いますが、港湾管理者として、今すぐに動かす必要性についてどのように考えていますか、また今後のポートアイランドの土地利用を考えるうえで必ず動かさなければならないものなのでしょうか、お答えください。

以上で私の第一回目の質問を終わります。

 

【企画調整室長】次に4点目の、「ポートアイランドの仮置き土砂の移動」についてお答えします。

ポートアイランドにつきましては、港湾計画において、将来の大水深岸壁及び埠頭用地等のための開発空間として留保することとしており、現在は、名古屋港内から発生するしゅんせつ土砂を仮置きできる唯一の大規模なしゅんせつ土砂処分場となっております。

また、平成30年3月に名古屋商工会議所により「名古屋港ポートアイランド将来利用に向けた提言」が取りまとめられました。

本組合といたしましては、その提言を受け、ポートアイランドの将来の利活用に関しまして、社会情勢の変化や要請を的確に捉えるなどの情報を収集するとともに、関係者との議論を深めてまいります。

こうした中、ポートアイランドの仮置き土砂の移動につきましては、有効な土地利用を行う上で基本的に必要であると考えており、その取扱いにつきましては、今後、取り組むべき重要な課題であると認識しております。

 

(再質問)港湾計画におけるしゅんせつ土砂の港内処分の基本的考え方について

【高橋】それぞれご答弁いただきました。ポートアイランド南側や南5区南側の埋め立て予定地、進めることが難しいと。中部国際空港沖でも、様々な関係者がおり、環境影響評価方法書に対する住民のみなさんからの意見でも、多くの方から埋め立てされると困るという声もある中、果たして新たな大規模処分場として進められるのかは疑問に感じます。

それを踏まえて1点再質問いたします。

金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場埋め立て予定地への土砂は港内のしゅんせつ土砂を有効活用していくとのことですが、しゅんせつ土砂を港内で活用することで港湾機能の充実が効率的に図れるということですよね。であれば港湾計画で示された埋め立て計画を進めるためには、しゅんせつ土砂を港外に持ち出すよりもまずは優先して港内で処分・活用する必要があるかと思います。基本的に名古屋港内で発生したしゅんせつ土砂は、港湾計画で位置づけられている埋め立て予定地での処分・活用が優先されるという考え方でよろしいですか。

 

【企画調整室長】再質問の「港湾計画におけるしゅんせつ土砂の港内処分の基本的考え方」についてお答えします。

名古屋港は、港湾機能を維持強化する上で、継続的に航路や泊地のしゅんせつ事業を行っていくことが不可欠であります。

港湾計画においては、しゅんせつ土砂の発生と受入れの整合を図っているものの、事業化を見合わせている埋立予定地もあることから、新たな処分場は必要であると認識しております。

今後、本港を取り巻く環境の変化に適切に対応し、しゅんせつ土砂を安定して受け入れていくことができるよう取り組んでまいります。

 

【高橋】安定して受け入れていく、しゅんせつ土砂は港内で処分できるように取り組んでいくと。とても大事なことです。第一は中部国際空港沖に新たな埋立地を作るわけではない。その姿勢をこれからもしっかりと持ち続けていただきたい。ポートアイランドの仮置き土砂は、いつ、どれだけの量の土砂を移動するのか、決まっていません。今すぐどうにかしなければいけないわけではない、念を押しておきたいと思います。有効活用については、人工干潟造成の実証実験を行ったとのことで、課題も見つかっているようですが、これはこれで進めながら、もっと広い視野で有効活用策を検討すれば、しゅんせつ土砂の処分量は更に減るでしょう。管理組合にはそこに力を入れていただきたい。港内で処分できないから港外へ出してもいいというものではありません。改めて港内で発生したしゅんせつ土砂の処分について、他の地域へ負担を押し付けることがないようにと意見を申し上げて、私の質問を終わります。