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愛知県教育委員会との懇談

愛知・臨時教員制度の改善を求める会と愛知県教育委員会が行った教員採用制度についておよび臨時教員の社会保険についての懇談に参加してきました。

臨時教員の採用について、どこで働いているかということだけを理由に特別選考の対象としないことや(例:名古屋市で常勤講師を直近で3年経験して、今年愛知県内の公立学校(名古屋市立除く)で働いていれば特別選考、同じように3年働いていても名古屋市立学校で働いていたら一般選考)、非常勤講師の経験は教職経験としてカウントしないということなど、以前から教師としての力量をみるための試験であるならば改善が必要と言われていたもの、10年近くたっても「検討している、しばらく時間が欲しい」という回答。いつまで待たせれば気が済むのでしょうか?

また、クレペリン検査の分析結果は自己情報であるはずだから開示されるべき資料のはずですが、そういった資料は存在していないというとんでもない返答があったということで追及をしたら、まともに答えられない状況も。そもそも性格診断は自己分析のために行うものであって、それが試験の成績に関わるというのは使い方として間違っているし、クレペリン検査は受験予備校などでも対策が練られていたり、世界的には制度が高くないことで有名だったりというものですので、お金を使って続ける必要性があるのかという問題も。

加えて社会保険の問題、他県ではできているのに愛知県では国の基準上できない、他県のことは承知していないという投げやりな回答。

愛知県教育委員会との懇談ではあまり紛糾することも少ないのですが、久しぶりに誠意のない回答に参加者一同紛糾する場面も。

でも、会員の臨時教員や保護者のみなさんも冷静に、自分の採用を、自分の担任の採用をという風ではなく、さまざまな実践を通じて、そういった実践が見てもらえるような採用制度にしてほしいということを伝えていました。

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高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.11

第十一回 「私の原点」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。あちこちで夏祭り・盆踊りが行われ、楽しい雰囲気に、私も楽しい気分になっています。今年は初めて盆踊りの実行委員になり、色々と戸惑いつつ、地域の方たちが楽しい時間を過ごせるといいな、と思って取り組んでいます。

さて、今日のテーマは「私の原点」ということで、どうして私がこういった活動に身を置くようになったのか、簡単に話したいと思います。

私は十二年間、臨時教員として働いてきました。低いときには年収百万ちょっと。厚生年金などにも入ることができませんでした。次の年の任用も3月末にならないとわからない。子どもに夢を語り、育てる立場の教員が、明日の暮らしに困る、そんな状況でどうして子どもたちの成長を安心してみていけるのか、そんなことに疑問を感じていました。

子ども達を守る、保護者の願いに応える、そのためには人を使い捨てにする制度を変えなければいけない、そんな思いから当事者として臨時教員制度の改善運動に取り組んできました。運動を進める中で、多くの非正規で働く若い人にも出会い、正規で働いている人の中にも、ブラック企業で働いて心もボロボロにされてしまった人にも出会いました。当事者が声をあげたくてもあげられない、社会そのものがかわらなければ更にひどいことになる、そう感じたのもそういった出会いがあったからでした。

誰もが安心して働ける社会であれば、私がこの場にいなかったのかもしれません。ですがそうでない以上、私は、非正規雇用制度の改善、そして安心して働けるルールの確立を求めて、これからも闘い続けます。