今、私が働いている病院のボランティアグループが毎月1回、町内のスーパーで、まちかど健康チェックを行っています。
内容は、血圧測定と体脂肪測定、そして骨密度測定なのですが、本当にたくさんの方が寄っていらっしゃいます。
私も骨密度測定の結果を簡単に説明しているのですが、1時間の間に50名近くの方が骨密度測定を行うので、説明も大変です。
当たり前ですが、専門家ではありませんので、骨密度測定器から出てきた値と、骨年齢の対照表を見比べながら、結果についてお話をし、特に悪い値が出たときには、どこの病院でもかまわないので、骨密度の精密検査を受けることを勧めています。
このまちかど健康チェックは、無料で行っているということもあり、多くの方が受けられるのですが、やはり誰もが病気じゃないか、健康な体かどうか、そういったことに不安を抱えています。無料でやっているなら少し受けてみようかな?という気持ちが働くのだと思い、多くの方が並んででも受けようと思うのだと思います。
そうやって、早期発見できれば、医療費などの負担も少なく治療ができるのでいいことだと思っています。
しかし、今、医療や介護がどんどん壊されていく、そうした政治が自民党の元で進められようとしています。
70歳~74歳の医療費窓口負担が現行の1割から2割へ倍加し、介護保険でも適用の幅を狭め、要支援者に対する訪問介護や通所介護を止めさせるような法律が昨年の臨時国会で強行採決されました。
こんなことで、どうして健康に暮らしていくことができるのでしょうか?
誰もが病気にかかる可能性がある、そうした中で国や行政の役割は、お金の心配なく医療が受けられるようにする、それが命に対する平等権を守ることでもあるのではないか、私はそう思ってきました。
まちかど健康チェックをしていると、喜ぶ人、ショックを受ける人、さまざまな方がいます。でもそうやって健康づくりに関心を持つことはとても大切なことだと思います。皆さんの健康づくりに少しでも役に立てるのなら、こうした取り組み、しっかりとすすめていきたいと思った、今日この頃でした。