主権回復の日???

4月28日、主権回復の日と称した行事が開かれました。

この日に日本は主権を回復した、との考えからですが、その考え方に違和感を持たざるをえません。

この日、沖縄は正式に日本から切り離されてアメリカに占領支配されることになり、沖縄へ行くにはパスポートが必要となりました。

戦時中も政府は沖縄を日本ではない、というような(はっきりは言っていないでしょうが)差別政策をとり、多くの人が戦争に巻き込まれて亡くなりました。

戦後も、そして現在も沖縄に暮らしている人たちの声を無視し続けています。在日米軍の7割は沖縄に集中し、領空権も米軍が優先されていること、そして多くの人たちが心配の声をあげているオスプレイ配備に対しての住民の声は無視して、アメリカの要望を優先させる政府の態度…沖縄のことをどのように考えているのでしょうか。

そして、行事の中で、「天皇陛下万歳!」の声が…。

最近よく憲法改正論議の中で、天皇を元首に、という声がありますが、なぜ天皇を元首にしなければならないのか、天皇制イコール軍事国家とは思いませんが、天皇を政治利用すべきという考えが見え見えで、正直気持ち悪いです。

主権回復というのであれば、自分たちにとって都合のよい選挙制度はやめ、国民の声が届きやすい選挙制度へと変更し、しっかりと国民の権利を守りひろげるためにも、アメリカの意見に流されず、国民の声を聞く政治を進めていってこそではないでしょうか。

もちろん、アメリカを全批判するつもりはありません。

アメリカとも仲良くしていくためにも、話し合いをすることは大切です。

しかし相手を尊重することと、相手に迎合することとはまったく違います。

その区別もできないのに、そして国民の声も聞かないのに、よく強気でいられるな、とある意味感心してしまいます。

と思っていたら、1952年4月28日は、岸元首相が公職追放の解除をされた日でもあったのですね。

安倍首相にとっては記念の日となるわけですか…なるほど。