高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.11

第十一回 「私の原点」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。あちこちで夏祭り・盆踊りが行われ、楽しい雰囲気に、私も楽しい気分になっています。今年は初めて盆踊りの実行委員になり、色々と戸惑いつつ、地域の方たちが楽しい時間を過ごせるといいな、と思って取り組んでいます。

さて、今日のテーマは「私の原点」ということで、どうして私がこういった活動に身を置くようになったのか、簡単に話したいと思います。

私は十二年間、臨時教員として働いてきました。低いときには年収百万ちょっと。厚生年金などにも入ることができませんでした。次の年の任用も3月末にならないとわからない。子どもに夢を語り、育てる立場の教員が、明日の暮らしに困る、そんな状況でどうして子どもたちの成長を安心してみていけるのか、そんなことに疑問を感じていました。

子ども達を守る、保護者の願いに応える、そのためには人を使い捨てにする制度を変えなければいけない、そんな思いから当事者として臨時教員制度の改善運動に取り組んできました。運動を進める中で、多くの非正規で働く若い人にも出会い、正規で働いている人の中にも、ブラック企業で働いて心もボロボロにされてしまった人にも出会いました。当事者が声をあげたくてもあげられない、社会そのものがかわらなければ更にひどいことになる、そう感じたのもそういった出会いがあったからでした。

誰もが安心して働ける社会であれば、私がこの場にいなかったのかもしれません。ですがそうでない以上、私は、非正規雇用制度の改善、そして安心して働けるルールの確立を求めて、これからも闘い続けます。