長年、議会で #敬老パス の名鉄・JR・近鉄などへの利用拡大を訴え続けてきた #日本共産党 。市民のみなさんとの共同で来年2月から、名鉄・JR・近鉄でも使えるようになります。
一方で、自民党などから提案があって、河村市長が制度導入してきたのが、利用回数制限。これは730回/年の利用制限を設けるというもので、1日平均で2回というもの。
市バスと鉄道を乗り継いでお出かけして、また同じように帰ってくると、それだけで4回の利用。人によっては病院や買い物で、結構な回数利用しているという方もいるのですが、そうしたお出かけも考え直さなければいけないという声も。
そもそも、敬老パスは、高齢者の健康増進もその目的の一つ。これまで毎日買い物などで使っていた方が、回数制限があるからと、出かけるのをためらってしまったら、健康増進からは程遠くなってしまいます。
また、敬老パスの効果として経済効果も高いことが、名古屋市の調査でわかっています。お出かけをすれば喫茶店に寄ったり、買い物やちょっとしたレジャーを楽しんだりするでしょうから、お金を使うことになります。
それを、回数制限設けたら、今まで行っていたところに行くのをやめてしまう方も出てくるでしょう。実際に今までの乗り方なら回数制限に引っかからなかったとしても、いざというときのためと、利用を控える人もでてくるでしょう。
そうなれば当たり前ですが、外出先での買い物等も減ってしまい、経済効果も落ち込んでしまうことになります。
また、ボランティアで敬老パスを使っている方もおり、そういったボランティア活動も難しくなってしまいます。
そもそも利用回数制限などと言い出したのは、年間100万円分も使っている人がいる、という話から出てきたもの。100万円が問題だというのを理由にして、一人年間730回(1日平均2回)にするというのは暴論すぎるのではないでしょうか。
そして、名古屋市の敬老パスの予算は145億円/年。しかし、2020年度の決算見込みは94億円。2021年度も125億円と見込まれています。利用回数制限を設けるような状況にはないというのが現状です。
だからこそ利用回数制限を設ける必要はないし、もっと気軽に使ってもらえる制度にしていく必要があるから、私は敬老パスの利用回数制限は撤回すべきと考えています。