先日の大阪北部を震源地とした地震で、ブロック塀の倒壊によって9歳の女の子が命を失いました。報道によると学校長も危険性がないか調べてほしいと教育委員会に提言していたそうですが、教育委員会は安全と判断していたとのこと。しかし結果としては建築基準法の基準を満たしていなかったために、今回の悲しい事件となってしまいました。
名古屋市は今回の事件を受けて、市内に34箇所ある通学路に面した学校のブロック塀を検査した結果、4校で基準を満たしていないブロック塀が見つかりました。うち鳴子台中学校のブロック塀はすぐに撤去されました。他のブロック塀についても、児童の安全を確保しながら改修等の措置を取ることになります。
うち一か所は南区の宝小学校です。(下の写真の通り)
今回は通学路に面しているブロック塀の緊急点検でしたが、通学路に面していないブロック塀も98校あるため、今後速やかに点検を行うこととなります。
学校施設のブロック塀以外にも公的施設でブロック塀が設置されているところもあるでしょう。それらすべてを早急に点検し、改修・取り換えなど行う方向で市も検討を進めています。
それ以外にも、住宅や民間施設などにもブロック塀が設置されているケースもありますが、これらの安全対策についても今後検討していかなければなりません(撤去費用の助成については市の制度としてありますが、その周知も含めて手を打つ必要があるかと思います)。
近いうちに来ると言われている南海トラフ巨大地震。少しでも被害を少なくするために、できることに取り組んでいきたいと思います。