南区公害病患者と家族の会の総会に行ってきました

今日は、南区公害病患者と家族の会の第47回定期総会が行われたので、ごあいさつに伺いました。

開会あいさつをする会長の濱アヤ子さん

名古屋市南区をはじめとした名古屋市南部地域では昔、自動車による排気ガスや工場排煙などの大気汚染公害によるぜんそく被害が広がりました。そして公害被害の現状を訴え、国やメーカーなどを相手に賠償等を求め、2000年頃に和解が成立した「あおぞら裁判」をたたかわれました。

裁判で和解したからと言っても、ぜんそくが完治することはないため、今も治療を続けている方、そして家族として被害者を支えてこられた方たちが今も、公害被害者を増やさないためにと活動を続けています。

そんなみなさんの活動に敬意を表しつつ、今の名古屋市長の姿勢についてもお話をしてきました。

今、世界中で問題となっている地球温暖化への対応として、温室効果ガスの削減(実質排出ゼロ)が提起されており、政府もそうした方向性について言及もしていますが、名古屋市でも率先して取り組む必要があるのではないかと河村市長に提起すると、驚く答えが返ってきます。

CO2の話は、共産党が言うと、どえりゃあ違和感がある。もともと、いわゆる温暖化という問題は原発推進のためにでてきた。歴史的にいえばイギリスで。炭鉱労働者がデモをやって困った、炭鉱と言わんように原発だったらええのではないかと、原発推進の議論だったが、ええのか、共産党、これ。違和感がある。

田口一登議員の代表質問 ⑤気候変動(2020年3月4日)への市長の回答

パリ協定は立派な方が集まってやられたものですから一定の敬意を払ったということ。CO2削減のための技術開発が進むということはええことであって、それをいっぺんにゼロにしてしまう、その危険性というか、やれんことをやってもええのかということです。ご飯食べんでもええと同じことですよ。光合成を否定することになる。江戸時代は大変寒冷化で飢饉がものすごく多かった。これは1万年後ではなく、ついこないだのことです。責任を持った政策を取らないといけない。

田口一登議員の代表質問 ⑤気候変動(2020年3月4日)への市長の回答

といった感じの答弁なんですが、、、実は自民党の浅井正仁議員の質問に対してもこんな答弁をしています。

それから、今のゼロカーボンシティという話でございますが、これはまだ、いわゆる学術的にもというか、学者の世界でも非常に争われておるところで、争われているところというのは何かというと、CO2がまず地球温暖化、温度を上げる効果があることは間違いないです。だけどそれが地球温暖化というものの原因であるかどうかということについてもこれ、実は大きく意見は分かれております。

 それからもう一つは、今は温暖化と言われておりますが、本当に長期的に見ているというか、長期ってどのくらいかというんですけど、大体1万年後ぐらいには大寒冷期が来るというのは、僕はそちらの説を取っておりますけど、そういう中の微妙ないわゆる温度変化の一環であるという説も有力でございます。ですので、一遍しっかりこれは議論させていただきたきたいと。いずれが正しいかということを。

 何でかといいますと、一般的にCO2をとらないということになると、車に乗らないということになります。それから、電力、いわゆる文明の享受をしないと。それから、光合成ってありまして、皆さん御承知のように、勉強されたと思いますけど、CO2と水分と、それから光によってO2とでん粉が合成されるということで、人類はその恩恵を受けて食料を食っておるわけです。こちらのほうに大打撃を与えるという説もありますので、これは一遍しっかり議論して詰めていきたいということでございます。

名古屋市会 会議録(2020年3月4日)より

あきれるしかない答えだったわけですが、そのことを少し紹介してのお話をしたわけですが、この回答に驚かれる方も。

そんな特異の考え方を持つ市長ですから、やはり変えていく必要があるということも含めて、総会の最後に、会としてよこいさんへの支持を確認して終わりました。