敬老パスの利用制限は撤廃を!

名古屋市の宝である敬老パス、市バスや地下鉄などを無料で乗ることができ、施設によっては割引もある、とても便利な高齢者福祉サービス。来年2月からは名鉄やJRなどでも利用ができるようになります。

私も、議会で求め続けてきたことから、このこと自体は歓迎したいのですが、問題は、市長が自民党などの要望で利用回数に制限を設けたこと。年間730回(1日平均2回)に制限するということです。

使わない人はもちろんそれだけ乗らないと思います。しかし、近所にスーパーがなくて、買い物に使っている人、病院への通院に使っている人、ボランティアなどで使っている人もおり、人によっては市バスと鉄道を乗り継いで移動しているという方も。

利用回数に制限を設ければ、そうした人たちがこれまでと同じようにお出かけをすることが出来なくなってしまう。社会貢献が出来なくなってしまうわけです。そもそもの敬老パスの目的は高齢者の健康増進や社会参加であるのに。

それに今、年金は下げられ、保険料は値上げ。使えるお金がただでさえ少なくなっているのに、先日衆議院では自民・公明らによる後期高齢者医療費の2倍化法案が強行採決されるなど、さらに不安な状況もある中、名古屋市では移動手段が制限されることに。。。

私は、お年寄りのみなさんが元気に過ごせる名古屋市にしていくためにも、たくさんお出かけできるような街であってほしいと思っています。なのに、こんな状況ではお年寄りのみなさんのこの先の生活を考えるとどうなるのかと胸が苦しい思いです。

お年寄りのみなさんが元気に暮らす名古屋にするためには、敬老パスの利用回数制限なんてものは必要ありません。出歩いて元気になれば、もしくは少しでも早く病院に行ければ、それだけ医療にかかる公費負担も減ることにつながります。

だから私は、敬老パスに利用回数制限はいらない、乗った回数をいちいちチェックしなくてもいい制度に、気軽にお出かけできる制度にしていくために、力を尽くしてまいります。