こんにちは、高橋ゆうすけです。先週はお休みをしてしまったので、このコーナーが終わってしまったの?と心配される方がいらっしゃったようですが、これからも続けていきますのでよろしくお願いします。
さて、今日のテーマは「福島を見て」。先日、革新・愛知の会主催の福島視察ツアーに参加し、福島の革新懇の方の案内で、南相馬市、浪江町、飯舘村などを視察してきました。感想は「時間が止まった町」。3年前の震災直後によく放映されていた田んぼの中に津波で流された船が、壊れた家がほぼそのままの状態で残っているのです。児童全員が津波から逃げて助かった浪江町立請戸(うけど)小学校では2011年3月のカレンダーがかかったまま。津波の来なかった場所でも、2012年3月12日付の新聞が山積みにされたままの新聞販売店、今は動いていない鉄道の駅に高校生が通学のために止めた自転車が整然と並んだままの自転車置き場、信号は動いているものの人は誰もいない町。
そして人が住める場所でも作物が作れない現状。3年も作付けが制限され、今年からは作付けしても良いと言われても、土地は荒れ放題、風評の影響で売れるかどうかも分からない、作付けすれば賠償がほとんどないけれど作付けしなければ賠償される、こうした実態も現地に行って目で見て話を聞くことで改めて事の深刻さというものを感じてきました。
浪江町に行った時の役場の方の言葉「福島を風化させないために、目で見たことを伝えてください」。風化させてはならない現実をしっかりと伝えていかなければ、そのことを強く感じた福島視察でした。