「みなみ区民報」カテゴリーアーカイブ

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.21 「知らされない怖さ」

第21回「知らされない怖さ」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。先日名古屋市役所内で、二〇一五年春の市会議員選挙の予定候補者として正式に発表されました。区民のみなさんの声を市政に届けるために、一層頑張ります。

さて、今回のテーマは「特定秘密保護法案」についてです。政府は「今の法律では、国の安全にかかわる秘密の漏えいを防ぐ管理体制が不十分」などと言っているようですが、これは軍隊を創設し、軍隊の行動の自由を守るためだけに必要な管理体制です。そして国民には、国が言った事だけ信じればよい、それ以外に疑問を持つな!とある種の思想を押し付けるというものです。これでは、国民には安全上必要だから情報は秘密にします、と言ってどんな軍事行動も出来てしまう、ということにつながりかねません。

加えて、情報を知らされないということは、何を知らないのかもわからないため、国民にとってどんな不利益な事であっても、おかしい!と声を上げることすらできません。すべてが終わってから国民に知らされたのでは、時すでに遅し、ということにもなっていきます。

偏った情報を鵜呑みにすることも怖いことですが、情報が知らされないということは、政治に対する意見、暮らしの願いを述べることすら許されないということと同じ意味だと私は思っています。これからも政治への意見、暮らしの願いを自由に発信できるような社会の継続のために頑張っていきます。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.20 「メディアリテラシー」

第20回「メディアリテラシー」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。「消費税増税は決まったことでは?」という質問がよく届きますが、確かにマスコミの報道は決まったかのような報道ばかり、実際には決定していないことにもかかわらず、そのように誘導されることに恐ろしさを感じています。

そこで今回のテーマは「メディアリテラシー(情報を読み解く能力)」について。最近はインターネットなどの情報媒体も簡単に利用できるようになった半面、様々な情報があふれていて、どれが本当の情報なのかわかりにくい状況が生まれています。そうした中でテレビなどのマスコミの情報への絶対的な信頼というものが、日本ではとても大きいと感じています。

確かに一面においては正しいことであっても、表現者(マスコミ)の主観というものが入り込むことは当たり前のことです。そのこと自体は悪いことではないと思います。ただ、一面的な情報であるという認識を持って、様々な側面から情報を得ること、そこから自分自身が結論を導き出すことという過程が、多くの方たちの中から抜け落ちてしまっていることに危機感を感じています。

何事に対しても疑うべし!とまでは思いませんが、様々な事に疑問を持ち、調べたり話し合っていくこと、それが私たちの暮らしをより豊かなものにすることだと思います。マスコミの報道する内容に対しても、鵜呑みにするのではなく、情報を読み解く力を大事にして、これからも前に進んでいきたいと思います。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.19 「消費税増税は許されない!」

第十九回「消費税増税は許されない!」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。先日、消費税増税を安倍首相が決断したと発表がありました。増税に反対している国民が多いのに、その声に耳を貸さない、という姿勢は、宮藤官九郎さんが河村名古屋市長に対して言った「人の話を聞いた方がいい」という言葉をやはり伝えたいです。

そんなことから今回のテーマは「税の考え方」についてお話します。書きたいことは山ほどありますが、限られたスペースですので少しだけ。資本主義社会において税金というものは、「所得の再分配」という考え方に基づいています。個人の努力では埋められない所得の格差を、政治の力で、社会保障などの形で埋めるというためのものです。

昔は特権階級の人たちによる税という名の搾取が行われていましたが、今は、国政は国民の代表者が行うものですから、税は国民のために使われなければなりません。しかし現在の国政は、その「所得の再分配」という責任を放棄して、企業努力に任せている、しかもその企業は、規制がないからと法令スレスレ(違反しているところもあります)の儲け至上主義のところも多数…。消費税の増税は、そうしたサイクルに拍車をかけるものになります。

資本主義の立場に立っても今回の増税は道理がないものです。みなさんと一緒に、消費税増税中止を実現するために頑張っていきます!

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.18 「働くルール知っていますか?」

こんにちは、高橋ゆうすけです。先日港区で平和美術展があり、私も写真の出展などしてきました。平和であればこそ、芸術に関心が持てる、そのことは長野の無言館へ行った時にも感じました。こういった催しを南区でもやってみたいなぁ、と勝手に思っている今日この頃です。

さて、今回のテーマは「働くルール」について。以前にも似たようなテーマで書きましたが、今回は私が教師をしていた時にアルバイトをしていた生徒とのやりとりで出てきたことをお話しします。

労働三法に関わる授業をしていた時、生徒が「アルバイトに有給休暇あったらむちゃくちゃ得じゃん!」との発言がたくさんありました。そこでアルバイトにもある、けれど会社側は多分「うちの会社はアルバイトには労働基準法が適用されない」って言うよ、そんなことはありえないんだけど。という話をしたところ、次のバイトの日に会社に尋ねたそうです。そして私が言った通りの答えだったようで、生徒は驚いていました。そこから生徒たちは、働くルールを知らないということは、いいように使われることになるんだ、という結論を自ら導いていきました。

でもなかなか働くルールというものを知る機会が少ないのが今の状況です。だからこそみなさんと一緒に、働くルールを考える機会をたくさん作っていきたいと思っています。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.17 「高齢社会と社会保障」

こんにちは、高橋ゆうすけです。先日も台風の影響があり、私の家の近くでも街路樹が風で折れるというような状況がありましたが、みなさんのまわりではいかがだったでしょうか?被災された方には心よりお見舞い申し上げます。

さて、今回は先日「日本高齢者大会」に参加してきたということもあり、その報告がてら、「高齢社会と社会保障」について書きます。

日本は現在、高齢社会に突入し、高齢者のみ世帯や独居世帯が増えてきています。そうした中で、趣味が無かったり、身体の不自由さなどから隣近所との付き合いが途切れてしまったりして、命・健康を損なうというケースも増えてきています。加えて社会保障改革などと言って制度が改悪され、健康保険などの負担が増やされて、病院に行くのも我慢する、という方が増えています。

しかし社会保障制度は本来、一人ひとりの命と健康が大切にされるべき制度で、自助・共助ではどうにもならない部分を行政が補う制度であり、独居世帯・高齢者のみの世帯に対しては特に手厚い保障がされなければならないということを、参加されていた方のお話や、講師の方のお話を聞いて深めることができました。高齢者が大事にされる社会は人にやさしい社会でもあると思います。そんな社会の実現のためにもがんばらなければ!と感じさせてくれた高齢者大会でした。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.16 「東京オリンピック開催に思う」

こんにちは、高橋ゆうすけです。先週の大雨で浸水被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。私自身も水の搔き出し作業をしましたが、連続した大雨被害に一刻も早く災害に強い街づくりを進めていく必要性を感じています。

さて、今回のテーマは「東京オリンピック開催」についてです。ニュースなどで話題として取り上げられていますが、少し異なる観点から話をしたいと思います。

スポーツは元々、武力による紛争を否定したが故にできたものです。そのスポーツの祭典であるオリンピックが日本で開催されるということは、日本が平和の発信をするにふさわしい国である、とIOC(国際オリンピック委員会)が捉えたということです。そのことには誇りを持つべきと思っています。

しかし、今の日本の政治は、オリンピックを平和の祭典と捉えず、期待的な経済効果にばかり目を向け、そして平和への願いを踏みにじるような集団的自衛権を行使できるように憲法改悪を進めようとし、アメリカのシリア攻撃を肯定するような状況であり、そうした動きは許すことができません。

平和の祭典であるオリンピックが日本で開催されるということの意味を、私たち一人ひとりが考え、開催にふさわしい政治を作っていくこと、それが今、国際的にも求められていることだということをしっかりと受け止め、みなさんと一緒に平和への取り組みを広げていきたいと思います。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.15 I have a dream !

第十五回「I have a dream !」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。一日の中での気温差も大きくなってきましたが、体調をくずさないよう気を付けてくださいね。

今回のテーマは「生きがい」についてです。生きがいは人それぞれのものを持っていると思います。趣味であったり仕事であったり。生きがいがなければ楽しく日々を過ごすこともできません。

私自身も生きがいを持っています。それはたくさんある趣味ももちろんですが、普通に過ごすことができるということです。普通に、と言いましたが、それは失業の不安がない、何かに強迫されるようなことがない、ということです。「国保が払えない」「年金が減って暮らしが大変」「非正規の仕事しかない」「サービス残業ばかり」…こんな社会では生きがいを持つことはとても難しいと思います。人間らしい生活、生きがいを持った生活をするためにも、やさしい社会というものはとても大切であると感じています。

人間が生きていくうえでは大切な生きがい。この生きがいが大事にされる社会を、やさしい社会を広げていきたい、そう思うのも私の生きがいなのかもしれません。I have a dream !(「私には夢がある」(アメリカ・キング牧師の言葉より)) 誰もが安心して暮らせる社会の実現、それが私の夢でもあるわけですから。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.14 「ブラック企業は許さない!」

第十四回「ブラック企業は許さない!」

こんにちは、高橋ゆうすけです。減税議員の政務調査費不正受給疑惑の問題で「共産党しかまともなところがない!」という声がたくさん届いています。みなさんの声をしっかりと聞き、市政に届けるために、これからも頑張ります。

さて、今回のテーマは「ブラック企業」についてです。前回は「働き方」について書きましたが、今回は「働かされ方」についてです。

以前のハッピーついーとで私は臨時教員をしていたと書きましたが、臨時教員を含め教員の世界はブラック企業と同様な部分もあります。法律上残業がないことにされていますので、サービス残業は当たり前。そこで何時間も残業をして病気になったり倒れたりしたら、「勝手に残って仕事をしていただけ。自己責任だ」という対応。病気から復帰できなければ退職させられる。そういった人を何人も見てきました。もちろん許すことはできませんが、何分証拠がない(タイムカードなどがない)わけですから、過労などを認めさせることも大変なわけです。

安倍首相が導入しようとしているホワイトカラーエグゼンプション(残業代ゼロ法)が導入されてしまえば、教員だけではなく、多くの企業でこのような状況が生まれてしまう可能性が高いのです。働く人たちが安心して働けるルールを政府が主導して作らなければならないというのに。

こんな人の命を大切にしないブラック企業は絶対に許してはならない、そのことを私は実感を持って訴え、そして安心して働けるルールの確立をめざしていきます。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.13 「働き方について考える」

第十三回「働き方について考える」

こんにちは、高橋ゆうすけです。お盆があけてもまだまだ暑い日が続いていますが、熱中症には気をつけようと思い日々を過ごしています。みなさんも気を付けてくださいね。

さて、今回のテーマは「働き方」です。働くのは権利というと当たり前と言われそうですが、最近「ブラック企業」がさも当然かのような状況があります。だからこそ「働き方」というものを考えてみたいと思います。と言っても、細かい労働条件を見ようというわけではありません。特に若い人の中で定着している感覚についての私の疑問を書きたいと思っています。

よく若い人が「○○で働かせてもらっています」という言葉を口にしているのを聞くのですが、その言葉にとても違和感がありました。「雇ってもらって」はいるのでしょうが、働くのは自分の意思で働くはずなのに、と。誰かの指示に従って動くだけであれば確かに「働かせてもらって」いるのでしょうが。

言葉を丁寧に言おうとしてそうなっただけなのかもしれませんが、今のご時世、雇ってくれる会社が少ないからか、会社のいう事を聞くだけの機械にならなければならないのか、ということを、その言葉の裏に感じています。

本来、自分がどんな風に働きたいか、その対価に見合った労働条件が示されているか、そういったことをみんなで考えていけることが大切だと思うのですが、それが出来ない様に分断されていると思うと、戦前の社会の様で恐ろしさまで感じます。

誰もが自分の意思で「働いて」いる社会になるようにする!そんな思いを胸に抱き、頑張っていきます。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.12 「暴に報いるに暴を以てせず」

第十二回「暴に報いるに暴を以てせず」

こんにちは、高橋ゆうすけです。原爆記念日など、戦争に関わる話題が多いこの時期、平和の大切さ・尊さというものを改めて考える時期です。

今回のテーマはそういったことから「平和への勇気」ということでお話をします。 戦時中、日本は様々な非道を行ってきました。軍国主義の元、正しいことと信じてはいたのでしょうが、振り返ってみればやはり非道なことです。

そうした日本軍の兵士に対し、戦勝国となった中国では、国の施策で日本兵に対しての死刑をしない、という方針を決めたそうです。なぜそんな方針を決めたのか、それは、一つは日本兵自身が自らの行為を見つめ、考える機会を作り、そのことを反省するまで根気強く接し続け、反省をしたところで、自らの行為を日本で語り部となること、そうすることで戦争の悲惨さを伝えることになるからということでした。

二つ目は負の連鎖を断ち切ることでした。そしてただ刑罰を処さないだけではなく、薬の必要な人には薬を与えるなど、命を大事にした処遇が行われました。これは、家族を殺されたという人にとっては耐え難いことだったにも関わらず、戦争の悲惨さを二度と繰り返さない、とても勇気のいる行動だったと思います。

「暴に報いるに暴を以てせず」、今一度この言葉の意味を考え、平和の闘いを、対話による紛争の解決への道を、私たちはしっかりと選んでいかなければならないと感じています。