「名古屋港」カテゴリーアーカイブ

消費税増税は国民の総意!?

昨日、名古屋港管理組合議会が開かれ、来年度予算案などを審議しました。

その中で、消費税増税分の価格を転嫁するための条例案も提案され、名古屋港水族館の入館料も値上げが示されました。

私は、そもそも水族館は、教育施設であり、営利を追求するような施設ではないことを指摘し、水族館施設全体の必要経費や入館者数を見込んでの値上げということならばわかるが、増税分を単純に転嫁するというのは納得できないと反対をしました。

その際に、公明党議員から、「消費税増税は国民の総意」などという発言が。

私、この発言を聞いて耳を疑いました。

様々なマスコミの行っている世論調査でも、消費税増税に反対している方が多数を占めている中で、その声を無視して総意だなどと言い切れる。一体どんな思考をしているのかと。

自分たちの意見が国民の総意だと言い切るような政党では、住民の願い実現はできません。

今度の市会議員選挙で、何としても再選を勝ち取らなければと改めて感じた瞬間でもありました。

名古屋港管理組合議会

名古屋市会2月定例会は終わりましたが、まだ議員としての仕事は残っています。その一つが名古屋港管理組合議会です。

来週26日に議会が開会されます。今、その準備も行っています。

今日は、議会に先駆けて議員総会が行われ、その中で提出予定の議案の説明があったあと、ガーデンふ頭賑わい創出特別委員化が行われました。

特に質問はしませんでしたが、海洋博物館(ポートビル内)35周年企画として、伊勢湾台風60年をテーマにした特別企画も行うとのことでした。

昨年、伊勢湾台風並みと危惧された台風に襲われた名古屋。台風による風で70本近くのコンテナが倒壊・損傷した名古屋港。伊勢湾台風は過去のことではあるものの、決して忘れていい記憶ではありません。

だから私は、この企画が、名古屋港だけで行われる企画ではなく、伊勢湾台風で被害を受けた地域で行われる60年企画などと連携するなどして、しっかりとひろげてほしいということを当局にお願いしました。

被害の実相を受け継ぎ、少しでも被害を少なくするためにできることは何かを地域のみなさんと一緒に考える。そのことを改めて感じています。

名古屋港管理組合議会6月定例会

名古屋港管理組合議会が7日、8日の2日間開催されました。

私は7日の本会議で名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について質問をしました。

以下、質問と答弁を載せておきます。

名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について

 

(1)ポートアイランド南側、南5区南側におけるしゅんせつ土砂処分計画の現状について

【高橋】通告に従い、名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画について質問します。

名古屋港内では泊地・航路を確保するために毎年、約30万㎥もの土砂をしゅんせつしています。これは、名古屋港が遠浅の海域であることに加え、庄内川などの河川からの土砂が流入するために、常時しゅんせつを行わなければ、泊地・航路を確保することができないためです。それに加えて、国際競争力強化のために、泊地・航路の増深も行っており、合わせて年間約60万から70万㎥のしゅんせつ土砂が発生しています。

このしゅんせつ土砂は現在、ポートアイランドに運び込まれています。もともとの計画でポートアイランドは、海面高5.3メートル、約3,000万㎥のしゅんせつ土砂を受け入れるというものでした。しかし、その後しゅんせつ土砂の処分できる埋立地がないことなどを理由に、当初の3,000万㎥をこえ、さらに将来海面高18メートルまで、約2,000万㎥のしゅんせつ土砂が仮置きされ、計約5,000万㎥となる予定です。

このポートアイランド、国土交通省によると、平成30年代前半には受け入れの限界を迎えるとのことで、新たな大規模処分場の確保が急務とされています。その新たな処分場計画として、国土交通省では中部国際空港沖への約3,800万㎥のしゅんせつ土砂埋立が検討されています。

港湾計画ではどうなっているでしょうか。2015年に改定された港湾計画の中では、ポートアイランド南側(地図示す)や南5区の南側(地図示す)の埋立予定地において、しゅんせつ土砂を処分する計画が示されています。これらの計画は現状の形として、南5区南側が1981年(昭和56年)に、ポートアイランド南側が1990年(平成2年)に港湾計画に示されていましたが、進められる様子がありません。様々な関係者もいて、とりまく状況もいろいろとあるのでしょう。それでもなお計画があるということは、事業実施の見込みはあるということにも受け取れますが果たしてどうなのか。

そこでお聞きします。現在の港湾計画では平成30年代後半を目標年次としてポートアイランド南側、南5区南側でしゅんせつ土砂の処分をするという計画になっていますが、現状計画実施に向けてどのような状況となっているか、お答えください。

 

【企画調整室長】「名古屋港のしゅんせつ土砂処分計画」についてお答えします。

まず1点目の、「ポートアイランド南側、南5区南側におけるしゅんせつ土砂処分計画の現状」についてです。

ポートアイランド南側の埋立予定地については、事業者である国から、「現時点では、事業実施の目途が立っていない」と聞いております。

また、南5区南側の埋立予定地については、土地需要の具体的な見通しが立たないことや事業採算性の確保が難しいこと等の課題があることから、事業化を見合わせている状況です。

 

(2)埋立予定地における、土砂の調達と規模について

【高橋】港湾計画では、処分予定地以外にも、港湾機能の強化のために、金城ふ頭(地図示す)、弥冨ふ頭第一貯木場(地図示す)、北浜ふ頭(地図示す)などでも埋め立ての計画がされています。これらの埋め立て予定地はどうなっているか。北浜ふ頭については、国際バルク戦略港湾として選定されたものの、国際情勢などの変化によって予算も立てられない状況で実質ストップしていますが、金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場については埋め立てが進められる見通しと聞いています。

そこでお聞きします。金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場などの埋め立て予定地については、どこから土砂を調達するつもりですか。埋め立て規模はどれぐらいとなる見込みですか。

 

【建設部長】次に2点目の「埋立予定地における、土砂の調達と規模」についてお答えいたします。

現在、金城ふ頭では、完成自動車取扱機能の集約・拠点化や自動車専用船の大型化への対応に向け、ふ頭再編改良事業に取組んでおり、また、弥富ふ頭第1貯木場北側では、コンテナ貨物の増加等に対応した物流用地の確保を計画し、それぞれ埋立造成に向け手続きを進めております。

これらの埋立造成に際しましては、港湾施設の機能維持や整備に伴い発生する港内のしゅんせつ土砂を埋立用材として、有効活用していくことを予定しております。

また、埋立予定地の規模につきましては、埋立容量として、金城ふ頭では約240万立米を、弥富ふ頭第1貯木場北側では約147万m3を予定しております。

 

(3)しゅんせつ土砂の有効活用の検討について

【高橋】ところで、名古屋港から発生するしゅんせつ土砂は、埋め立てる以外に方法はないのでしょうか。名古屋港のしゅんせつ土砂については2016年に環境大臣から国土交通大臣に対して、「しゅんせつ土砂の低減等を検討し、新たな海域処分は可能な限り回避する」意見が出されています。名古屋港から発生し続けるしゅんせつ土砂の行き場がないこと、そのことによる将来の名古屋港の機能維持に危機感があるということでしょう。必要な開発は否定しませんが、実態に見合わない、大型船を見込んだ岸壁増深などは、しゅんせつ土砂を増やす過剰な開発じゃないか、このことはこれまでも指摘をしてきましたが、今後の開発について、いよいよ見直す時期になってきているのではありませんか。同時に新たな埋め立てをしないためにしゅんせつ土砂の有効活用ができないか、ということも考える必要があるでしょう。そこでお聞きします。環境大臣の「しゅんせつ土砂の低減等を検討し、新たな海域処分は可能な限り回避する」という意見を踏まえて、名古屋港で発生したしゅんせつ土砂の海域処分を可能な限り回避するための有効活用についてどのような検討がされてきたのか、お答えください。

 

【企画調整室長】次に3点目の「しゅんせつ土砂の有効活用の検討」についてお答えします。

埋立て以外のしゅんせつ土砂の有効活用の検討につきましては、中部地方整備局は、良好な港湾環境の形成の観点から、平成24年度から29年度まで、しゅんせつ土砂を一部活用した人工干潟の造成に関する実証実験を、ポートアイランドの東側において行ってきたところです。

 

(4)ポートアイランドの仮置き土砂の移動について

【高橋】ポートアイランドに仮置きされる約2,000万㎥の土砂は今後どうするのか。現在の港湾計画では、仮置き土砂についても港内で埋め立てを行うための計画土量に含まれていますが、ポートアイランドは補強も行われており、もし災害が発生しても、復旧可能な程度の被災となる見込みです。今後のポートアイランドの土地利用についてもまだ決まっていません。土砂を移動させなければならないのか、それとも現在の土砂をそのままポートアイランドで利用するのかどうか、そのこともまだ決まっていません。この仮置き土砂、私はすぐに他の埋め立て予定地へ移動させる必要はないと思いますが、港湾管理者として、今すぐに動かす必要性についてどのように考えていますか、また今後のポートアイランドの土地利用を考えるうえで必ず動かさなければならないものなのでしょうか、お答えください。

以上で私の第一回目の質問を終わります。

 

【企画調整室長】次に4点目の、「ポートアイランドの仮置き土砂の移動」についてお答えします。

ポートアイランドにつきましては、港湾計画において、将来の大水深岸壁及び埠頭用地等のための開発空間として留保することとしており、現在は、名古屋港内から発生するしゅんせつ土砂を仮置きできる唯一の大規模なしゅんせつ土砂処分場となっております。

また、平成30年3月に名古屋商工会議所により「名古屋港ポートアイランド将来利用に向けた提言」が取りまとめられました。

本組合といたしましては、その提言を受け、ポートアイランドの将来の利活用に関しまして、社会情勢の変化や要請を的確に捉えるなどの情報を収集するとともに、関係者との議論を深めてまいります。

こうした中、ポートアイランドの仮置き土砂の移動につきましては、有効な土地利用を行う上で基本的に必要であると考えており、その取扱いにつきましては、今後、取り組むべき重要な課題であると認識しております。

 

(再質問)港湾計画におけるしゅんせつ土砂の港内処分の基本的考え方について

【高橋】それぞれご答弁いただきました。ポートアイランド南側や南5区南側の埋め立て予定地、進めることが難しいと。中部国際空港沖でも、様々な関係者がおり、環境影響評価方法書に対する住民のみなさんからの意見でも、多くの方から埋め立てされると困るという声もある中、果たして新たな大規模処分場として進められるのかは疑問に感じます。

それを踏まえて1点再質問いたします。

金城ふ頭や弥冨ふ頭第一貯木場埋め立て予定地への土砂は港内のしゅんせつ土砂を有効活用していくとのことですが、しゅんせつ土砂を港内で活用することで港湾機能の充実が効率的に図れるということですよね。であれば港湾計画で示された埋め立て計画を進めるためには、しゅんせつ土砂を港外に持ち出すよりもまずは優先して港内で処分・活用する必要があるかと思います。基本的に名古屋港内で発生したしゅんせつ土砂は、港湾計画で位置づけられている埋め立て予定地での処分・活用が優先されるという考え方でよろしいですか。

 

【企画調整室長】再質問の「港湾計画におけるしゅんせつ土砂の港内処分の基本的考え方」についてお答えします。

名古屋港は、港湾機能を維持強化する上で、継続的に航路や泊地のしゅんせつ事業を行っていくことが不可欠であります。

港湾計画においては、しゅんせつ土砂の発生と受入れの整合を図っているものの、事業化を見合わせている埋立予定地もあることから、新たな処分場は必要であると認識しております。

今後、本港を取り巻く環境の変化に適切に対応し、しゅんせつ土砂を安定して受け入れていくことができるよう取り組んでまいります。

 

【高橋】安定して受け入れていく、しゅんせつ土砂は港内で処分できるように取り組んでいくと。とても大事なことです。第一は中部国際空港沖に新たな埋立地を作るわけではない。その姿勢をこれからもしっかりと持ち続けていただきたい。ポートアイランドの仮置き土砂は、いつ、どれだけの量の土砂を移動するのか、決まっていません。今すぐどうにかしなければいけないわけではない、念を押しておきたいと思います。有効活用については、人工干潟造成の実証実験を行ったとのことで、課題も見つかっているようですが、これはこれで進めながら、もっと広い視野で有効活用策を検討すれば、しゅんせつ土砂の処分量は更に減るでしょう。管理組合にはそこに力を入れていただきたい。港内で処分できないから港外へ出してもいいというものではありません。改めて港内で発生したしゅんせつ土砂の処分について、他の地域へ負担を押し付けることがないようにと意見を申し上げて、私の質問を終わります。

一部事務組合議会議員などが決まりました。

本日の5月臨時会で、今年度の一部事務組合議会などの議員が決まりました。

日本共産党名古屋市議団の所属議会は以下の通りです。

  • 愛知県競馬組合議会議員 … 柴田民雄
  • 名古屋競輪組合議会議員 … 西山あさみ
  • 名古屋港管理組合議会議員 … 山口清明・高橋ゆうすけ
  • 愛知県後期高齢者医療広域連合議会議員 … 岡田ゆき子

高橋は昨年度に引き続き、名古屋港管理組合議会議員として選出されました。

引き続き頑張ります。

名港議会港湾調査

昨日は、名港議会の各常任委員会が行われ、それぞれの委員会で、名古屋港の概要の説明などがされました。

その際、この間問題となっているヒアリの実態について、管理組合から説明があり、質問等を行いました。

 

私からは、ヒアリ対策に関わる、様々な物品の入手方法や防除・駆除のためには、国によるイニシアチブが必要。そのことを国に求めるとともに、管理組合がこの間実施してきた調査などでわかったことも含めて、情報を共有し、適切な対策を取るよう求めました。

 

その後、港湾視察。

最初に名古屋港管理組合の所有する視察船「ぽーと・おぶ・なごや2」に乗船し、海上から港湾についての説明を受けました。

その際には、陸地側からはソーラス条約の関係で見ることができない、第二次世界大戦時に爆撃にあった灯台についても、簡単な説明を受けました。

戦争遺跡の灯台。海上からしか見られません。

一通り説明を受けた後、コンテナヤードなどを視察。

ヒアリ対策のためにベイト剤(毒エサ)・トラップを設置しているコンテナヤードも視察を行いました。

左側の緑色の容器の中にベイト剤(毒エサ)が入っています。右側の黄色い容器は捕獲用のトラップ

ヒアリについては、正しく怖がることが必要です。

むやみに怖いからと言ってベイト剤を使用すると、在来種のアリなどを駆除してしまうことにもつながりかねません。

現地視察を通して、ベイト剤をむやみに使うのではなく、トラップを活用して調査を継続しつつ、ヒアリが侵入しないようにしていくことが必要と管理組合へ伝えました。

ヒアリに関する申し入れ

今日、日本共産党愛知県議団・名古屋市議団・弥冨市議団、そしてもとむら伸子衆議院議員同席のもと、名古屋港管理組合に対して、ヒアリ対策についての緊急申し入れを行いました。

今回の申し入れは、名古屋港管理組合が管理する鍋田ふ頭コンテナターミナルにおいて、7匹のヒアリが発見されたことを受けてのものです。

報道などで、ヒアリの危険について知らされていますが、私たちはヒアリについて、正しく恐れる、そのためにも正確で必要な情報をしっかりと発信すること、国・県・関係自治体・各港湾等と連絡を密にして、ヒアリの侵入を防ぐことなどが必要だと考えています。今回の要望はその点を重視したものです。

名古屋港管理組合・ヒアリ対策申し入れ
名古屋港管理組合へのヒアリ対策緊急申し入れ

名古屋港管理組合は、あくまでも港湾管理が主な仕事で、保健行政をおこなうところではありません。

そういったことからも、保健行政を担う名古屋市や愛知県、また関係自治体である弥富市や飛島村、知多市、東海市とも連携し、かつ特定外来生物の防除を行う主体者である国による協力が不可欠です。

今日の要請行動時の懇談からも、国に対しても、防除のための備品の配備や予算措置などを求めていく必要を感じました。

ヒアリ対策申し入れ
経過等の聞き取りを行いました

ヒアリは、スズメバチと同様のアルカロイド系の毒を持つ昆虫で、刺されれば命の危険もありますが、アリ塚を壊さない、見つけて近づかないなど、自らの危機管理で一定避けることのできる危険です。

もしアリ塚を見つけたとしても、手を出さずに、お近くの保健所や役所などへ連絡してもらえればと思います。

 

なお、申し入れした内容は以下の通りです。

ヒアリ対策についての緊急申し入れ (PDF版)

ガーデンふ頭にぎわい創出特別委員会

今日は名古屋港管理組合議会の11月定例会に向けた議員総会、その後ガーデンふ頭にぎわい創出特別委員会が開かれました。

私は、特別委員会で大きく2点質問しました。

まず1点目は、冬の閑散期、南極観測船ふじが休館してリニューアルを行うことになっているのですが、その間のにぎわいをどのように作っていくつもりなのか、その方針を訊ねました。

この事については、水族館でのイベントの開催が回答でありましたが、水族館以外のイベントが少ないことを指摘、有料施設でのイベントだけでなく、無料施設で季節の展示を開いて、見た目から楽しそうな雰囲気を作ること(例えば2月には鬼をテーマにした展示やお話し会、3月にはこの地方のひな人形を集めた展示会といったこと)を検討してはどうかと提案しました。

そのて2点目は、ガーデンふ頭入口にあるジェティについて。

ジェティは当初、ウエスト・イースト・ノースとそれぞれの建物にテナントが入って営業をしていました。しかし現在、イーストについては閉鎖されています。

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水族館に向かおうというときにいきなりこんな風景を見ると、どう思われるのでしょうか?

ちなみに閉鎖したのは昨年3月ということです。

閉鎖したのになぜ建物がそのままなのか、その理由を訊ねたところ、防潮ラインの役割を担っているとのことでした。

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確かに、防潮扉という文字がありますので、防潮壁としての役割についてはそうなのだろうと思います。

では、耐震基準満たしているのか?もし満たしていなければ高潮には対応できても、地震・津波への対応にはならないのではないか、と思いこの部分も聞きました。

当局からの回答はIs値0.217。

Is値は0.6あれば耐震性があると評価される数値ですが、それを大きく下回る数値。このような状況では、ガーデンふ頭に遊びに来られた方々の命を守ることができません。

ということで、ガーデンふ頭の再開発計画をこれから作るということでしたが、これは命にかかわる問題、計画は計画で慎重に作るべきだが、この問題は早急に対応を検討するべきだと強く要望をしました。

 

なお、現在は使われていないため、電気も通っていないとのことでしたが、管理組合の職員が定期的に検査を行うのみで、それ以外の維持管理はしていないとのことでした。だからこそ余計に危ないと感じ、その旨も発言しました。

ちなみに下の写真は、現在閉鎖されているジェティ・イーストの内部(許可をもらって入り口部分から撮らせてもらいました)です。

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ジェティ・ウエストは、多少の色あせた部分はありますが、全体としてはきれいな感じ。(下の写真)

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名古屋港管理組合議会6月定例会報告その2

名古屋港管理組合議会3日目(最終日)、本会議では各委員会に付託された議案の採決が行われました。

第9号議案 平成27年度名古屋港管理組合一般会計予算
・・・ 賛成多数で可決(日本共産党は反対)

第10号議案 平成27年度名古屋港管理組合基金特別会計予算
・・・ 簡易採決による全会一致で可決

第11号議案 平成27年度名古屋港管理組合施設運営事業会計予算
・・・ 賛成多数で可決(日本共産党は反対)

第12号議案 平成27年度名古屋港管理組合埋立事業会計予算
・・・ 簡易採決による全会一致で可決

第13号議案 名古屋港管理組合情報公開条例及び名古屋港管理組合個人情報保護条例の一部改正について
・・・ 簡易採決による全会一致で可決

第14号議案 名古屋港管理組合行政手続条例の一部改正について
・・・ 簡易採決による全会一致で可決

 

反対理由は、特例港湾運営会社への管理運営の移行によって、名古屋港管理組合の収入が大幅に減少、将来その収入を取り戻す見通しが不明確であることを理由にしたものです。

 

本会議終了後、ガーデンふ頭賑わい創出検討特別委員会が議場で行われました。

私は以下のやり取りを行いました。

「今回の検討範囲であるガーデンふ頭の範囲はどこまでを指しているのか」

「ガーデンふ頭交差点の東西道路の南側にある一般の利用に供する施設と考えている」

「中川運河の水質のことが問題となっているが、名古屋港水族館からの排水が気になるという声も聴かれる。水族館の西側から南側緑地へと連なる海岸プロムナードは隠れた散歩コースとして穴場的な人気もあるところだが、海からの匂いが気になるという声が出ている。水族館からの排水について、水質などの管理については十分におこなわれているか」

「使用後の海水については再度ろ過を行い放流している。放流に当たっては水質について日々計測を行い、監視するとともに、計測結果については、関係機関に提出し、測定値が水質汚濁防止法等の基準に適合している」

「水族館からの排水に問題がないとすれば、海自体に何かの原因があることになる。ここを対処しなければ、水族館には何も問題なくても水族館に対する評判が悪くなってしまうこともあるので、対策を講じるように要望する。」

「ガーデンふ頭の中で多くの方が利用しているポートハウス、ここもかなり古い施設だが、現状と今後の計画はどのようになっているか」

「昭和61年4月に整備され、30年が経過することから、屋根の屋内外の塗装、ガラスの飛散防止、遮熱フィルム貼りを施工する予算を計上した。工期はおおむね10月から2月を予定」

「さびも浮いている状態、きれいになればそれだけで明るくもなるし、使う人にとっても気持ちがいい。地震による被害もできるだけ少なくなるように、合わせてしっかりと進めるようお願いする」

「説明資料にはどこにも出てこない施設だが、この管理組合本庁舎でもあるこの港湾会館について、ここはガーデンふ頭の顔ともいうべき施設だと思うが、この港湾会館も特別委員会での検討対象として考えてもいいのか」

「検討対象となると考えている」

「この港湾会館については様々な要望を聞いている。その中で特に集中しているのが2階フロア。たとえば大会議室の使い勝手が悪いという意見が出ている。特に音響の悪さと防音の悪さをどうにかしてほしい、という声をたくさん聴く。レセプション、パーティーを開いたとしても楽器や和太鼓の演奏、コーラスなどを行うと3階まで音が漏れてしまうため、使うことができないという苦情がある。何とかならないか」

「港湾会館ホールに代わる施設として、名古屋市港文化小劇場類似施設も整備されており、ガーデンふ頭においても従来から文化的な催しも開催できるよう、ポートハウスを開放していることから、現港湾会館の会議室に音楽ホール使用の防音性能は備えていない。貸し会議室での楽器等の演奏については、他の会議室、入館団体に迷惑にならない範囲で、事前に指定管理者に相談して利用してもらう」

「そもそも港湾会館のホールをなくしたときに、一定の機能はこの大会議室で代替できるとしていたはずだが、全くただの会議室となっている。話が違うのではないか」

「港湾会館の第一会議室は100人以上が参加する催しが開催できる施設と考えている」

「100人以上が参加する催しが開催できるということだが、催しに参加した人が楽しく過ごすことができるようにするためにも外に音の漏れないような防音設備のある多目的ホールがあるとよいと思うので、検討するよう要望する」

「2階ロビーについて、解放感もあっていいと思うが、利用方法についてどうなのか。3階の会議室フロアもただの廊下、圧迫感が感じられる。せっかく軽い飲み物を提供するコーナーがあるのだからゆっくりお茶くらい飲んで談笑できるスペースを作るなどしてみてはどうか」

「指定管理者が自主事業として喫茶営業を行っている。ほかにも座って缶コーヒーなど飲めるスペースが北側自販機コーナーに設置されている。3階フロアは利用者の受付机スペースとして使用され、廊下通路は避難経路を含んでいる。空間活用については、消防法など様々な制約もあるのでそれを確認していきたい」

「実際に北側自販機コーナーのスペースに行かれる方、どれほどいらっしゃるのだろうかと疑問に思うところ。様々な制約もあるようだが、この港湾会館に来られた方が楽しく過ごすことができるような空間づくりを進めてほしい」

「説明資料では、イベントがいくつか紹介されているが、この港では冬の花火としても親しまれてきた「スターライトレビュー」に関する記載が全くないというのはなぜなのか」

「スターライトレビュー」は平成2年に中部日本放送株式会社によって開催されたのが始まり、実施主体の構成メンバーの変遷はあったが、クリスマスツリーやイルミネーション、花火大会を実施。平成26年で25年の年を経て事業を終了し、実行委員会は解散。本組合としても冬の賑わい創出は大変重要と認識しており、予算を計上している。新たな実行委員会を組織し、民間からの提案を活用した企画提案型事業者選定を実施し、閑散期における賑わいの創出に努める」

「大きなクリスマスツリーもあったはずだがどうなったか」

「昨年度は財政的に厳しく、ツリーの設置は断念した」

「民間活力の活用も大事なことだとは思うが、管理組合側が主導して提案をしていき、その中で地元や民間企業にもかかわってもらえるような冬のイベントを作り上げていくことも大事なこと。これまでの経験も踏まえてイニシアチブをとるよう要望する」

また、やりとりの中で、ガーデンふ頭エリアにあるすべての会議室やホール、野外コンサート場などの配置がわかるものと、それぞれの施設の利用者数がわかる資料及びガーデンふ頭でのイベントはどのようなものがあって、それぞれどれだけの人が集まっているのか、次の委員会で資料を出してもらうよう要望を出しました。

山口清明議員からもガーデンふ頭東地区について、本会議に続けて質問を行いました。

結論を出すという委員会ではありませんでしたので、今後もこの問題について、継続して審議していく予定でいます。

名古屋港管理組合議会 6月定例会

6月9日~11日、名古屋港管理組合議会(名港議会)6月定例会が行われました。

初日の本会議では議長・副議長選挙が実施されました。結果は以下の通りです。

名港議会 議長・副議長 選挙の結果議長
岡本 善博   27票
山口 清明   2票
(無効 1票)副議長
深谷 勝彦   28票
高橋 ゆうすけ 2票

その後、常任委員会の選出が行われ、私は「企画総務委員会」に、山口清明議員は「港営建設委員会」に選出されました。

また、一般質問も行われ福田誠治議員(公明)、山口清明議員(共産)、田辺雄一(公明)が質疑・質問に立ちました。

 

二日目には企画総務委員会、港営建設委員会の各常任委員会が行われました。

企画総務委員会の中で、私も質問を行い、以下のようなやり取りを行いました。

「特例港湾運営会社の制度導入により、一般会計では約1億2千万円の収支の減少になります。歳入だけを見ると7億3千万円も減少することになります。本会議では「将来的に・・・新たな収入が確保できる」とまでしか答弁がありませんでした。何年先にはこうなるなど、もう少し具体的な見通しは示せないのでしょうか?」

「コンテナ機能強化をはじめとしたハード施策や関係機関との連携による企業誘致をはじめとしたソフト施策を総合的に取り組むことにより平成30年代前半までに新たな収入を確保できると考えている」

「昨日の本会議で、国際バルク戦略港湾の大衆品目であるトウモロコシの輸入量が150万トンから200万トンへ、50万トン増えると見込むとのことでしたが、50万トンのために北浜ふ頭67ヘクタールを埋め立てるのですか?この埋め立て費用の想定はいくらかかるのですか?」

「「名古屋港国際バルク戦略港湾プログラム」において整備費用は約220億円と試算。これまでに行ってきた土質調査等を踏まえて引き続き精査する」

「埋め立てについて、国の負担はあるのですか?」

「国の負担はない」

「港湾計画改定案では、現在の水深12メートルを14メートルまで掘り下げるとしています。しかしバルク計画書で名古屋港が国に提案し承認されたのは推進17メートルです。埋め立てさえできれば、水深は計画書で提案した17メートルでなく14メートルでも、見込んだ貨物量の増加には対応できるという判断ですか?」

「推進14メートル化して、穀物輸送における現行の最大船舶であるパナマックス船を最大活用するとともに、引き続き水深17メートル化してパナマ運河の拡張を踏まえたポストパナマックス船の最大活用、新食糧コンビナートの形成により、貨物量の増加だけでなく、輸送コストの削減や効率的な運用を通じて、穀物の安定的かつ安価な供給にこうけんすることを目指す」

「飛島ふ頭内のコンテナターミナルでも近海航路を取り扱っていると本会議では答弁がありましたが、資料3を見ると平成26年は、近海航路の中国・韓国航路のコンテナ取扱個数は97万、資料2では鍋田ふ頭の取扱個数は109万で、個数に差があります。鍋田ふ頭での近海航路以外はどの航路のコンテナでどれほどの取扱量となっていますか?」

「近海航路の取り扱いは約90万個、それ以外は東南アジア航路で約19万個取り扱っている」

「4つある飛島ふ頭のコンテナターミナルで、近海航路の取扱実績と近海航路全体における比率はどうですか?」

「飛島北CTでは約25,000個で、近海航路全体の2.6%、飛島南CTでは取り扱いなし、NCB CTでは約2,700個で0.3%、飛島南側CTでは約40,000個で4.1%」

「東南アジア航路がここ5年ぐらいで倍増しています。どこの国とのどんな貨物のやり取りが増えているのですか?」

「自動車部品においてタイの輸出入、インドネシアへの輸出が増えている。ベトナムにおいては衣服・見廻品・はきものの輸入が増加」

「自動車部品が増えているということで、特定の会社の貨物が増えていることは容易に予想が付きます。大手自動車メーカーは専用ふ頭を所有していますが、自動車部品でも自分たちの費用で必要な港湾施設を整備してもらうべきではありませんか?」

「現在コンテナ貨物が主流となっており、自動車部品だけではなく様々な分野の貨物があり、それらを公共性の高いコンテナターミナルで取り扱うことで荷主ニーズに合わせた多頻度・多航路のサービスを提供できると考えている」

「飛島ふ頭北コンテナターミナルの取扱個数が少ないままなのはなぜですか?」

鍋田ふ頭コンテナターミナル第3バースが平成24年度に供用されたことにより、飛島北コンテナターミナルからシフトした貨物があることなどによるもの」

「この北ターミナルを含めて飛島ふ頭内4ターミナルトータルでは平成26年で147万、ピーク時の平成20年の165万に比べて18万少なくなっています。鍋田ふ頭が混雑していることは承知していますが、飛島ふ頭の4ターミナルトータルで、現在の施設のままという前提ではどのくらいまでコンテナ取扱個数を増やせるのですか?」

「作業効率や搬送効率などを向上させる運用方法によっても変動することから、一概に述べることは困難」

「港湾計画改定案ではコンテナが257万から370万に113万も増えると見込んでいます。港湾計画改定案の目標年次である平成30年代後半には、航路別の取扱コンテナ個数をどう推計むしているのか?」

「東南アジア航路が約150TEU、近海航路が約120万TEU、北米・欧州の基幹航路が約90万TEU、その他航路が約10万TEU」

 

各回答に対して、「特定の大手自動車メーカーのための港になっているのではないか」「名古屋港の発展のためにはアジアとの友好関係が非常に重要であることが取り扱い貨物量からもわかる」「本会議でも質問があったことに答えがなかったのはなぜか、そんなあいまいなものでは賛成できない(一般会計予算)」などの意見も発言しました。

最後に、委員会として、各議案に対して本会議に付すかどうかの採決を行い、第9号議案(一般会計予算)以外は全会一致で賛成となりました。(第9号議案は高橋が反対)

名古屋港管理組合議会に向けて

昨日は6月9日から開会される名古屋港管理組合議会(名港議会)に向けて山口議員と一緒に、管理組合のみなさんから中川運河の死魚問題、イタリア村跡地利用の問題、名古屋港水族館運営について、予算などについてのレクチャーを受けてきました。

今回のレクチャーも受けつつ、名港議会での質問準備を進めていく予定でいます。

レクチャーを受けた後、今年リニューアルオープンをした名古屋海洋博物館に案内をしてもらいました。(リニューアル以前には行ったことがありましたが、リニューアル後は初めてです)

エレベーターを降りてすぐ、水をイメージした床にまるで水族館を思わせるような感じもうけましたが、その後は名古屋港でどのような荷物がやり取りされているのか、どんな船が来ているのか、コンテナをどのように運んでいるのかなどの展示があり、また中にはガントリークレーンシミュレーターや船の操縦体験などもできるようになっており、大人から子どもまで楽しめる、そして動線を考えたリニューアルがされていることを感じました。

展示内容が展示内容だけに、なかなか特設展といったような中身を作っていくことにはなっていかないだろうなぁという大変さも感じながら、名古屋港の魅力や概要を知るためにはとても大切な博物館であると感じました。

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