「雇用」カテゴリーアーカイブ

同一労働同一賃金

ボーナスや退職金なしは不合理と言えない!?

先日、最高裁判所で非正規労働者に関する判決が出されました。

一つは、非正規労働者へのボーナス支給について。

ざっくり言うと、正社員は配置転換などもあり、覚える仕事の内容は多岐にわたるため、その対価としてのボーナス支給がなされているが、非正規労働者はそういったことはないので支給されなくても問題ない、といったようなものです。

あまりにもな判決に唖然としました。

同一労働同一賃金という考え方は、将来の配置転換などを考慮してというものではなく、現在行っている仕事の種類が他の社員と同様のものであれば同一の賃金をとの考え方に基づくものであり、ボーナスも一般に賃金として認識されているものですから、同様に考えていかなければならないというのが極めて当然の考え方ではないでしょうか。

また、非正規労働者がいなければ職場がまわっていかず、会社にとってデメリットがあるという認識がないことにも驚きです。

日本郵政では不合理と判断!

一方、日本郵便の非正規契約社員の待遇については、扶養手当や年末年始の勤務手当などで不合理な格差があるとして、違法判決が出されたことには、当然の結果であったと思います。

非正規だからと、格差を認めるということは、購買意欲の低下や短期的な視点による非正規雇用の増加など、経済活動に大きな制約を設けることにつながるものです。

資本主義だからこそ、経済活動を活性化させるためには、お金を使える人を増やしていくような施策が必要ではないでしょうか。一部の株主や投資家による経済活動ではなく、実体を伴った経済活動が重視される社会こそ、大事な視点だと思います。

公社対策特別委員会

今日は公社対策特別委員会の総括質疑がありました。

私は、公立大学法人名古屋市立大学に対して、障害者の雇用及び障害を持つ学生への対応についての質問を行いました。

学生への対応という点では、専門の部署等を置いてのフォロー等を行っているということで、今後も学ぶ権利を保障するためにフォローをきっちりとしていってほしいと要望しました。

また、障害者の雇用については、昨年4月施行された改正障害者雇用促進法に基づいて策定された「合理的配慮指針」への対応について質問しました。

この中には相談体制の整備についても触れられており、市立大学の相談体制はどのようになっているか、訊ねたところ、専門の部署がないということがわかり、法の趣旨・指針に基づき専門の部署を作って対応すべきである旨を指摘しました。

また、障害者への差別禁止ということについても、全職員への周知が必要であることを指摘し、普及・啓発を進めるようにと要望をしました。

市立大学側からは、専門の部署の設置も検討していくという前向きな回答もありました。

アベノミクスと雇用

衆議員選挙が終わるまでは毎日ブログを書こうと思っていましたが、毎日全力疾走していたら家に帰るとほぼバタンとしてしまいまして…。気が付いたら数日ブログを書けずじまい。申し訳ありません。

さて、今日書く内容は、報告というよりかはアベノミクスと雇用の関係。

安倍首相はアベノミクスによって就労人口は増え、賃金も上がっている、ということをしきりに宣伝しているようですが、実態はどうなのでしょうか。

確かに就労人口は100万人ほど増えています。けれど実態は約120万人の非正規雇用が増やされ、20万人ほど正規雇用が減らされている、という調査結果が出ています。

もともとアベノミクスでは、「大企業が儲かればいずれは抽象零細企業や一般の国民にそのおこぼれがいくはず」というトリクルダウンの考えに基づいて雇用も見ています。企業が儲かるためにはパート・アルバイト・派遣などの使い勝手のいい、安い労働力を使えばいいわけですから、そういうものが増えても構わないわけです。

さて、ここで問題。非正規雇用が増えて就労人口は増えた場合、国民一人ひとりの所得は増えるのでしょうか?

答えは言わずもがな。増えるわけがありません。そもそもが正規雇用よりも安い賃金で働いていたり、社会保険も入れなかったりしているわけですから。

しかし安倍首相は就労者人口増えたから景気回復してきている、と実態を見ないでアベノミクスを進めなければならないと突き進んでいるわけです。

賃金も確かに名目賃金は上がりましたが、物価上昇と合わせた実質賃金は15ヶ月連続してマイナスとなっています。それでも安倍首相はアベノミクスの恩恵に預かっていない人は少ないと合弁までする始末。

確かに大株主などは安倍政権になってから相当資産価値を増やしていますが、株をたくさん持っている人はいったいどれほどいらっしゃるのでしょうか?

富裕層が更に儲かる仕組みを作っても、その人たちがお金を溜め込むようなままでは格差は開いていくだけというのは、これまでに何度も経験してきたことです。実際に大企業は内部留保を285兆円も溜め込んでいます。このうちほんの少し使えば適正な下請け単価も支払うことができ、中小企業が倒産するなどということも大幅に減らせるというのに。非正規雇用ではなく正規雇用を増やすことができるというのに。実質賃金の引き上げが実現できるというのに。

働く人たちが普通に生活できる賃金が貰える、所得が上昇する、そうなれば生活費にかけられるお金も増えて経済はまわるようになり、景気は良くなります。所得が増えているわけですから、国の所得税収入も増えて財源が生まれることにもつながります。

アベノミクスで引き起こされる負の連鎖から脱却し、働く人が搾取されることのないよう、そしてお金にも時間にも余裕の持てる働き方ができるように、雇用のルールを強化していきたい、そのためにもそれが実現できる力をつけていきたいと思います。

記者発表

今日はまず7時30分に、瑞穂区の市大病院前での早朝宣伝からスタートしました。

瑞穂区のかのう拓人市議予定候補と一緒に消費税増税の延期ではなく中止と消費税に頼らない財源づくりと社会保障の拡充を!原発再稼働を許さず、再生可能エネルギーへの抜本的転換を!集団的自衛権では若者や医師が戦場に行かされ人殺しを余儀なくされてしまう、武力ではなく対話による外交を!税の無駄遣いである政党助成金の廃止を!と訴えてまいりました。

道路の反対側から大きく手を振って応援してくださる方もみえて、歩道橋を走ってわたってきたなぁ、と思ったらカンパを寄せてくださったりと、うれしい応援もありました^^

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その後、日本共産党愛知県委員会に移動し、全県幹部活動者会議に参加。

今の情勢について学んだあと、各地域での取り組みを交流し、志位委員長の街頭からの訴えをリアルタイムで視聴。

5つの転換を求めて日本共産党は活動していくことを軸に、国民との共同を広げていく、そのことを再度確認をしました。

新しいことを言っているわけではなく、これまで日本共産党が主張し続けてきたことを実現していく(消費税増税の中止と社会保障の充実、雇用のルールの確立、原発即時ゼロ、平和日本と対話による平和外交、沖縄新基地建設の反対と普天間無条件撤去など)だけですが、その分わかりやすい争点だと感じています。

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そして午後からは栄でもとむら伸子衆議院比例候補と愛知県内の衆議院小選挙区予定候補全員とで街頭演説会。たくさんのテレビ局などが取材にきていてちょっとビックリ!

一人一人の持ち時間が少なかったため、私は、安倍政権の下、労働者派遣法の改悪やホワイトカラーエグゼンプションの導入など、雇用のルールを破壊されようとしているが、そんなことをしてしまっては安心して暮らしていくこともできない、そもそもブラック企業やブラックバイとの問題を放置して問題を大きくしてきたのは今の自民党政権。このままにしていたら働く人たちの権利はいったいどうなるのか。自分自身が取り組んできた臨時教員として働く人たちの権利を守るたたかいを、今度は国会で、すべての働く人たちの権利を守るために、日本共産党を強く大きな党にしてほしいと訴えました。

 

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その後、記者発表を行い、マスコミ関係者の皆さんと打ち合わせや写真撮り。

夕方からは南区の党支部長・役員会議で昨日の安倍首相の解散表明などを引用して、衆議院選挙への立候補の決意表明をいたしました。

 

・・・ということで今日はなかなか地域の方とのお話をする機会が少なくなってしまいましたが、とにかく全力で前に進んでまいります!

衆議院解散

今日は朝7時30分から、港区の山口清明名古屋市会議員と一緒に東海通で宣伝でスタートしました。

安倍自公政権の暴走政治が国民の怒りとなって広がり、その結果として解散に追い込まれているということ(自民党には大義がない解散ですが、国民にとっての意義のある解散)、自民党と対決してきた政党が日本共産党であり、これまで対案もしっかりと示してきたこと、そして消費税増税中止!原発再稼働反対と再生可能エネルギーへの抜本的転換!、集団的自衛権の行使容認の撤回!こうした国民の要求に沿った政策を持っているのが日本共産党なのですと訴えてきました。

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そして10時からは熱田区で、日本共産党を語るつどい。熱田区の西田とし子市議予定候補と一緒に参加をしてきました。

中には私が行くということを聞いて、ぜひ会いたい!と駆けつけてくださった方もおみえになり、とてもうれしかったです。
ただ残念だったのは、他にも私に会いたいと思っていたけれど、間に合わなかったという方もみえたということですが><

自己紹介や私の家族の話をしていたのですが、そのどれもが政治に関わる話となり、参加されたみなさんも、「政治は私には関係ないという話をする人がいるけれど、高橋さんの話を聞いて、やっぱり生活と政治は密接に関わると感じた。今日聞いた話をもっとしていきたい」「知らない話を聞くことができた。やっぱり知るということは大事」といった感想も出され、とても有意義な時間を過ごすことができました。

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夕方からは再び東海通交差点で、衆議院解散表明を受けて宣伝・・・をしようという予定でしたが、まだ表明がありませんでしたので、安倍政権の打倒を呼びかけての宣伝をしました。

そして夜には、港区の党役員や各支部長さんの決起集会の場で、私の決意をお話させてもらいました。参加された役員の中には私を小学校1年生の頃から知っている方もみえて応援のエールを送ってくださったり、先日のあいち・赤旗まつりの時に私に会った港区の方の声を紹介してくださる方もみえたりで、とても励まされるものとなりました。

写真はちょっと撮影モードがずれてしまっていたため、不思議な状態になっていますが、とりあえず貼っておきます^^;

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その後、安倍首相は、解散の表明を、記者発表していましたが、アベノミクスは成功しているような話をして、自分の政策をこれからも進める、というようなことを表明していましたが、消費税増税とアベノミクスによる円安促進政策、そしてその関係での物価上昇、また、大企業を優先した取り組みによって労働者の実質賃金が上がらない政策を進めてきたせいで、2期連続してのGDPのマイナス成長を何とかごまかして選挙に臨もうとしている姿が見え見えで、テレビに向かっていい加減にしろ!と言いたくなってしまいました。

与党が過半数割れをしたら退陣する、とはっきり言っていましたので、その通りにしようではありませんか!

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.61「最低賃金」

こんにちは、高橋ゆうすけです。二週連続の台風が日本各地に被害をもたらしました。被害にあわれた方に心からお見舞いを申し上げます。

今日のテーマは「最低賃金」について。この最低賃金、都道府県ごとに定められていて、今愛知県では時給八百円となっています。これを下回る賃金は違法行為となるため、研修期間や高校生であっても最低賃金以上にしなければなりません。この法律を作ったのは、なんと岸信介元首相。意外と思われるかもしれませんが、岸元首相はこの最低賃金を導入する際、「賃金が上がれば経済が周り、中小企業にも返ってくる。だからと言って放置していては中小企業がもたない。中小企業の支援政策と一緒に進めるべきもの」ということを言って導入したものです。このことは岸元首相の評価すべき点だと思っています。

もちろん現在の最低賃金では「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障しているとは言い難いところがあります。(愛知の最低賃金で働いたとすると月額約14万円。ここから税金・保険料等を払わなければなりませんので、実質はもっと低くなります。)都道府県ごとに最低賃金も異なりますので地域間格差も生み出すことになってしまいます。だからこそ改善をさせよう!といった運動が各地で取り組まれています。

働いたら働いた分、しっかりと給料がもらえ、安心して生活できる権利の確立、このことを実現していくために、これからも頑張ってまいります。