「みなみ区民報」カテゴリーアーカイブ

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.61「最低賃金」

こんにちは、高橋ゆうすけです。二週連続の台風が日本各地に被害をもたらしました。被害にあわれた方に心からお見舞いを申し上げます。

今日のテーマは「最低賃金」について。この最低賃金、都道府県ごとに定められていて、今愛知県では時給八百円となっています。これを下回る賃金は違法行為となるため、研修期間や高校生であっても最低賃金以上にしなければなりません。この法律を作ったのは、なんと岸信介元首相。意外と思われるかもしれませんが、岸元首相はこの最低賃金を導入する際、「賃金が上がれば経済が周り、中小企業にも返ってくる。だからと言って放置していては中小企業がもたない。中小企業の支援政策と一緒に進めるべきもの」ということを言って導入したものです。このことは岸元首相の評価すべき点だと思っています。

もちろん現在の最低賃金では「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」を保障しているとは言い難いところがあります。(愛知の最低賃金で働いたとすると月額約14万円。ここから税金・保険料等を払わなければなりませんので、実質はもっと低くなります。)都道府県ごとに最低賃金も異なりますので地域間格差も生み出すことになってしまいます。だからこそ改善をさせよう!といった運動が各地で取り組まれています。

働いたら働いた分、しっかりと給料がもらえ、安心して生活できる権利の確立、このことを実現していくために、これからも頑張ってまいります。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.60「魅力ある街づくり!?」

第60回「魅力ある街づくり!?」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。先日は台風が来て、各地に被害もありました。子どもの頃は台風が来るとテンションが上がってということもありましたが、やはり被害の実相を知ると、そうも言っていられません。少しでも災害に強いまちづくりを進めていきたい、そのことを感じています。

さて、今日のテーマは「魅力ある街づくり!?」。名古屋市はこのリニア中央新幹線を起爆剤に大型開発を進めようとしています。魅力ある街づくりと言って千メートルタワーの建設やら熱田神宮と伊勢神宮を蒸気機関車で結びたいということまで市長が言い出し始めました。いったいその建設費・維持費は誰が出すのか、ということもありますが、それで名古屋をどのような街にしようとしているのか、というビジョンが見えてきません。観光客が集まれば魅力ある街、と言えば確かにその一面もあるのでしょうが、それは一時的なもの、観光に来た人にとってのものであって、そこに暮らす人にとってのものではありません。名古屋に暮らしたい、暮らしていてよかった、そう思えることを進める、それが名古屋市民の代表である市長や議員の仕事のはずなのですが、大型開発かつ大企業への減税を進めるなど、企業誘致的なことを行政の中心としていて、名古屋に暮らしている市民の姿、声というものが見えてこないのが今の市政が進めている街づくりビジョンです。

もっと市民が大事にされる行政にしていきたい、そんな思いを胸に、これからもがんばっていきます。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.59「ゾーン30」

第59回「ゾーン30」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。朝晩と昼間の気温の差が大きくなってきましたが、みなさん体調にはくれぐれもご注意くださいね。と言っている自分も気を付けたいと思います。

さて、今日のテーマは「ゾーン30」について。先日、地域の方から「この地域の道路は通学路になっているのに車が結構なスピードで走っていて危ない」というお話を伺いました。そこで実際に見てみると、歩道がなく、速度規制の道路標識もない(ということは法定速度60キロ)、本当に危ないと感じるところでした。

南区全体でみても、そういった道路が多くあります。一部の道路では通学時間帯は歩行者専用となっており、車の通行が規制されますが、どうしても歩行者専用には出来ない道路もあります。そうしたところで行われているのが「ゾーン30」という規制です。これは一定の地域内の道路は全て時速30キロ以内とするというものです。生活道において実施されることがあるのですが、交通事故の危険を少しでも少なくするための方策の一つです。これを行ったからと言って事故が無くなるというものではありませんが、歩行者や自転車にとってスピードのある車が横を通り過ぎるというのはとても怖いことです。また目や耳に障害を持っている人にとっては更に死活問題となってしまいます。そうした恐怖を抑えるためにも、この「ゾーン30」を含めた安全対策は地域全体で考えていかなければならない問題だということを改めて感じました。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.58「理解しようとする心」

第58回「理解しようとする心」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。先週、革新・愛知の会主催の講演と文化の夕べで、青年ネットAICHIの仲間と一緒に寸劇に教師役として出て以降「先生!」と呼ばれることが増えてしまってビックリしている日々を過ごしています(笑)。

さて、今日のテーマは「理解しようとする心」。実は私の教え子が今、某素人劇団の公演に向けて演劇の練習をしているのですが、耳が聞こえず、話すこともできないという役に挑戦をしています。言葉がわかると伝えたいことを理解することもできますが、その言葉を使うことができない、そのため見ているこちらも何をしたいのか、動きで判断するしかありません。だからこそどうやってその役の思いを伝えようかと、一生懸命になって体全体で表現しようとしています。

ただ、その表現は、ボーっと見ているだけではやはりよくわからない、ということもあります。こちらが何を伝えようとしているのかを知りたい、理解したいという気持ちがなければそれはただの動きでしかないからです。その人が何かをできないもどかしさ、何かを伝えたいという思い、様々なことに思いを馳せていく、それが必要だということを、練習場に行った時に改めて感じました。

先日ニュースや新聞で報道されていましたが、障害者に対しての差別や偏見、嫌がらせというものは今の社会の中でも少なからずあります。私の周りにも障害を持って生きている友人もいますのでもしその友人が嫌がらせを受けたとなると悔しくてなりません。障害者の思い全てを理解することはできませんが、ほんの少しでも理解したい、そういった気持ちをこれからも持ち続けていこうと思います。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.57「戦争と災害」

第57回「戦争と災害」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。9月6日で36歳になり、多くの皆さんからお祝いメッセージやプレゼントをいただきとてもうれしい誕生日を迎えることができました。ありがとうございます。

さて、今日のテーマは「戦争と災害」。1944年、東南海地震が起きた際、治安維持法の下、地震・津波の調査を行うことがスパイ行為とされていたということがあり、戦時下においては災害よりも戦争が優先されることの怖さというものがありました。そして最近、南区の防災の事で改めて知ったことがありましたのでそのことで書きたいと思います。

太平洋戦争中、この南区にも軍需工場があったこともあり空爆をされました。空爆の際、一定数の不発弾が出ることが言われていますが、この南区でも不発弾が出る可能性はゼロではないという話です。

そして今、南区では液状化現象を含めた災害対策が急務となっています。今年から山崎川堤防の補強工事(液状化対策及び津波対策)も始められることになりましたが、この不発弾がある可能性がゼロでないということで工事は不発弾探索をしながら進めることに。戦争から70年近く経った今でも戦争の影が残っていて防災の妨げになってしまうということに衝撃を受けました。

人の手によって自分たちの、そして将来の世代の住む場所の安全をも奪ってしまう戦争は絶対にしてはならないしさせてはならない、そのことを強く感じています。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.56「健康診断」

第56回「健康診断」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。先週は胃腸風邪になってしまい、大変な週となってしまいました。今は完治し、元気に毎日動いています。

さて、今日のテーマは「健康診断」。先日、定期健診を受診してきました。ここで毎年楽しみにしているのが身長計測で、なぜか未だに成長しているので(今年も伸びてました)、ついつい気になるのですが、楽しみではなくても他のところで色々と悪いところがないかということで調べることはやはり大切なことですので、しっかりと受けてきました。

今年はちょっと血圧が高い値が出てしまい、こんなに高い値出たことないぞ?と思っていたら医師からは「これぐらいなら食事を少し変えるだけで大丈夫ですよ。」と。家では野菜を中心にした食生活なのですが、どうしてもお昼が外食中心になってしまっているので、まだまだ改善の余地があるなぁ、と改めて実感。こういった健康診断で医師からこうしたらいいですよ、と言ってもらえるというのはやはり自分の健康を考える上ではとても大切だなぁと感じました。

実は非常勤講師をしていた時、勤務先で定期健康診断は胸部レントゲンだけでそれ以外は受けられませんでした。働いているにも関わらず。働く人の命と健康を守るということで企業には健康診断が義務付けられているはずなのに、その健診を受ける権利すらありませんでした。それがとても悔しくて、そして受けられる人がうらやましかった、そんなことから非常勤にも健診が受けられるようにと当局に求めてもきました。

これからも働く人の命と健康が守られる社会を、そのために頑張っていきます。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.55「平和への思い」

第55回「平和への思い」

 

こんにちは、高橋ゆうすけです。みなみ区民報が休刊だったため約1カ月ぶりのコーナーとなりますが、みなさんいかがお過ごしだったでしょうか。途中お盆もありのんびりされた方、ちょっとした旅行や観光をされた方、家族が帰ってきて慌ただしかった方、それぞれの過ごし方があったことと思います。私も前半は学習を、後半はのんびりと過ごして心身ともにリフレッシュしてきました。

さて今日のテーマは「平和への思い」。原水禁大会に参加したこともありますが今回は終戦に関係してのお話。第3回のこのコーナーでも書いたのですが、私の父は満州生まれ。終戦時は2歳11カ月。もしかしたら中国残留孤児となって日本で生活することができずに私も生まれていなかったかもしれません。80年代~90年代頃、中国残留孤児の問題が大きく取り上げられていましたが、父の出身地が満州だと聞き、もしかしたら父もこのニュースに出てきている人たちの一人となっていたのかも、と考えることもありました。

父には戦時中の記憶も引き上げ時の記憶もないので詳しい状況はわかりません。ですので私は父の満州での生活を知らず、語り継ぐということができません。けれど戦争によって家族が引き離され、言葉も奪われ、苦しい生活を強いられる、そんなことは絶対に嫌だ!そうした私の思いは、今考えれば残留孤児の方たちがニュースに出ているのを見て、もしかしたら父が、と考えていたことでその基礎ができたのだと思います。

これからもその思いを胸に、平和を訴えていきたいと思います。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.54「笑いの力」

こんにちは、高橋ゆうすけです。先日車の車外温度計で「40℃」などという数値を見てなんなんだ?とビックリしてしまいました。夏だからと言ってここまで暑くなくてもとついつい思ってしまいます。

さて今日のテーマは「笑いの力」について。

先日知人が入院したと聞いてお見舞いにいてきました。ステージ4の癌が見つかったということでどう接したら…などと考えていたのですが、行ってみてびっくり。本人はものすごくポジティブに過ごしていました。

無理をしているというのではなく、癌という病気そのものを受け入れて、そしてその病気と闘うぞという強い気持ちを持っていました。

話していると入院生活を楽しんでいる(小さな楽しみを見つけている)なぁと感じました。元々そういう性格の人なので変わってなくて良かったという気持ちと、なんでそんなに笑って楽しんでいられるんだろうか?という思いがありましたが、笑いは自己免疫力を高めてNK(ナチュラルキラー)細胞を増やすらしいから、楽しく笑って過ごしながら癌と闘うんだと聞いてなるほど!と納得しました。

病気になるとネガティブな事を考えたりすることも多いですが、ポジティブに考えて病気と闘う、そういった姿を見てこちらが元気をもらう、そんなお見舞いでした。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.53「保育士の立場からの要求」

こんにちは、高橋ゆうすけです。セミも泣き出し、そろそろ夏本番といった感じですが、まだ蒸し暑さもあり、早くカラッとしてほしいと感じている今日この頃です。

さて、今日のテーマは「保育士の立場からの要求」。

先日訪問したところの一軒でパートの保育士をされている方がいらっしゃいました。その方と今の願いは何かということをお伺いしたところ、本当は正規で働きたいけれど、小さい子どもがいるからどうしてもパートでないと…というお話がありました。

今、保育所不足とともに保育士の不足ということも言われていますが、実際には保育士の資格を持っている方はそれなりにいる、けれど足りないというのは一体なぜなのか、その中の一つに子育てとの関係もあるということでした。

確かに、自分の子どもが小さいときに子どもを預けて働きに行く、そして子どもを迎えに行く時間の事も考える必要があります。保育士の場合も同じで、自分の働いている園所で子どもが預けられるわけではないので、パートでないと働けないということもあるのです。結果、フルタイムで働ける保育士の確保が難しくなっているのではないか、というお話でした。

働くことと子育て、両立させるためには一体どのようにしたらいいのか、個人の問題としてではなく、みんなで考えるような場が作られ、こういった声がもっと取り上げられる市政にしたいですねと、対話が弾んだ訪問となりました。

高橋ゆうすけのハッピーついーと Vol.52「教え子からのメール」

こんにちは、高橋ゆうすけです。今年は空梅雨だなぁと思っていたら台風の影響もあってか急にジメジメとした天気が続いて、体力も奪われやすいなぁと感じている今日この頃です(苦笑)。

さて、今日のテーマは「教え子からのメール」。

私は昨年3月まで高校の教員をしていましたが、その時の教え子たちからこんなメールが届きました。「先生、集団的自衛権ってどうなの?」「憲法違反じゃね?」「こんなんやって日本になんのメリットあるの?」「たぶん何と言われても賛成できないな今回の事は。高校生が言うのも変だけど。」

集団的自衛権行使容認が閣議決定された直後に届いたメールです。高校生も自分のこととしてこの問題をとらえている、自分に関わることだからこそ冗談じゃない!そういった怒りが込められたメールでした。選挙に行く権利はない、にも関わらず、自分のあずかり知らぬところで自分の命を国のためにささげろと言われるのはおかしい、至極当然の感覚です。

更に「このままだと日本でテロが起きそうな気がする」とメールも届き、集団的自衛権の本質を見抜いているなと感じました。

この教え子たちが戦争に行くことのないように、そして普通の生活をしたい、その当たり前の要求が当たり前でなくなるような集団的自衛権の行使容認を撤回させるためにもより一層頑張ってまいります。